撮影雑記帳 2002−5月編

5/4−5

ゴールデンウィーク中の撮影行である。ここ数年、GWは家でゴロゴロしていた。新緑の季節といいつつたいていは4月中にそのピークは過ぎ、特に今年は桜と同時に里の新緑は始まっていたような気がする。そんなわけで平地にいたならGWのイベントでも追いかけているのが関の山だったような気がする。

「ハイランド」にも後に書くが、1泊2日で雲取山に登ってきた。本当にGWの移動はげっそりするほど嫌なのだが、山登りとなれば、このところ調子付いているので山での移動に比べれば平地の混雑など屁でもないように感じてきた。

4日は、小田急登りの始発に乗り、登戸までそこから「奥多摩ハイキング号」なる臨時列車に乗る。南武線から青梅線の終点までの直通は実にいいサービスである。お客も座席の8割程度で観光地に向かう列車にしては全然ましな方だと思った。終点が近づくと川原には朝早くから多くの人、それもそのはずテントが色とりどりに張られている。

奥多摩までは来たことがある。前に来た時は川を下るように写真を撮って歩いた。今回は更に奥だ。休日は東日原までしか行かない西東京バスに乗った。天候は曇り。山登りにはいいコンディションではある。

バス終点から日原林道へ入り、午前中いっぱい林道歩き。だいたい8キロ歩いた。そこから3時間かけて山頂を目指す。登山道に入る頃には空は晴れ渡り、新緑がまぶしい。こんなに美しい新緑を見たことがなかったのは、やはり山を知らなかったからなのだろうと素直に納得する。この中に身を置くことはクセになりそうである。

大雲取谷を遡るようにして同じような道を歩いて行くが、横切る沢の水は越えるごとに少なくなり最後は涸れた沢になっていく。そんな調子でゆるゆる登っていくと急に樹林帯が変わり、大ダワという分岐に着いた。そこで1700mは越えていたので思ったより楽な登りだった。そこから頂上までが「山登り」という感じだった。
一旦、雲取山荘を通過し、山頂へ。富士山は雲にかかっていたが、ちょっとだけ姿を見せていたのでどの辺にあるかは確認できた。写真にはなりそうもなかったのでこの日は山荘に戻って5日の天気を期待する。
この日撮ったものは、日原川の渓流、林道沿いのツツジ、小さな沢の滝、日が差してからの新緑、雲取谷の新緑、コバイケイソウの葉、山荘のランプだった。

明けて5日。3時に起床。同室の客のいびき(8人中4人!)がうるさくて悲惨だった。枕が替わっても眠れないという性分ではないが、騒音には幾分弱い方である。旅行慣れはしていてもこうしたスタイルでの眠りには慣れていない。今後の課題であろう。今度は耳栓でも持っていくことにしよう。

天気は申し分なく快晴。食事の関係から頂上での日の出は見られないが。山荘の前からでも十分に楽しめる。日の出だけだったら撮るほどでもなかったが、とても美しい飛行機雲が日の出直前から出現し雲取山をまたいでいく光景には色めき立ち取りまくった。この写真は出来が楽しみな「お気に入り写真」である。

2度目の頂上からは雲海上の富士山とご対面。装備の関係上、一番の長焦点が200ミリなのだが構図上は何ら問題なくおさまりもよかった。ただ、PLを使ってもメリハリは今ひとつ、露出の補正でどうにか見られるようになっているのを祈るばかりである。
この日は石尾根縦走路という雲取山から奥多摩駅までのコースを行ったが、午前中いっぱいは富士山がよく見えていた。おのおののポイントで胸のすくような景色を撮ることができた。とても気分が良かった。

それとカラマツの新緑は今回始めて目にしたが、とても怪しげな色で感動した。新緑といえばカラマツというくらい今回見て気に入ってしまった。また、縦走路上のいくつかのピーク、小雲取山、七ツ石山、高円山、日陰名栗峰、鷹巣山はどれをとっても神奈川の最高峰の蛭ヶ岳より高いというのが私にとっては新鮮だった。そこから見る景色はまさに「新緑山を登る」と形容したいほどの緑の風景だった。標高が下がれば、また新緑のトンネルの中へ、疲れていても一期一会の風景にはかなわないので重い荷物をその度に下ろして撮影する。フイルム17本。これは6月の現像分だなー、と山登りに写真が加わるとそれはそれで結構な出費だと改めて思った。

午後2時、奥多摩駅到着、この時期にしては異常に暑かった。家に帰ってテレビを見たら「真夏日」であったとのこと。下山して熱でも出たのかと思ったくらいである。写真の出来は当分わからないが、目に焼きついた風景は鮮明だ。雲取山撮影行は今までの山行では天気、被写体、場所とどの条件もそれぞれ高い水準だったのではないかと思っている。心地よい疲れの撮影行だった。

5/20

写真誌の発売日。1誌門前払い、1誌2次通過ということで後者は惜しかったなーという感じ。まあここに記録として書き留めておく程度にする。

5/23

今日は朝から青空が見えていたのでカメラを持って出勤する。最近は梅雨の走りとかで全く冴えない天気が多かった。朝から青空、なんて書いたがこんなのも久しぶりである。実際雲取山から写真は撮っていなかったので、撮ったこと自体も久しぶりと言う感じであった。撮ったのはヒコーキ雲、くっきりとではなかったが、何本も線を引いていてこんなコレクションがあってもいいな、と思って押さえておいた。

5/27

平日に山登り。山梨は乾徳山まで行ってきた。天候が二転三転し、大変泣かされたが、一時は天気もすこぶる良かったので相応の高原写真を撮ることができた。あとの顛末は山行記での開陳となるのだが、使ったフイルムは2本半、カット数を考えると大変少ない方である。まあ、登るのに必死だったような山での撮影とはこんなものであろうと、次回はもっと余裕を持って登れる山にしようと思った次第である。

今年は季節のめぐりが早いようなので参考にはならないと思うが、扇平付近のツツジはななかなか遠めに見て美しかった。帰路は扇平から道満尾根のコースをとったが、そこはツツジのトンネルだった。雷鳴が聞こえなければゆっくり撮影としゃれ込んだが、今回は撤収に精一杯だった。国師ヶ原ではレンゲツツジのつぼみがほころび始めているといった感じだった。

5/28

朝から晴れ。夏を思わせるような積雲が水を張った田んぼの向こうに浮いていた。その雲の形が面白かったので、通勤途中ではあるがそんな写真を撮っていた。昨日の山梨行きでフイルムが不完全燃焼状態なのでちょっと使ってみたまでの話である。

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