撮影雑記帳 その2(2001年6月〜)

 

6/2

ついに撮影雑記帳のパート2ができた。と言っても、体裁は同じ。頭が悪い証拠である。

別に今日写真を撮ったわけでもないのだが、「その2」などとやったので覗いた人が「何も書いてないじゃん」などとなったら気の毒なのでこんなことを書いている。
それにしてもこの頃の天気は中途半端で、通勤途中にカメラを出す機会がすっかり減ってしまった。
おまけに昨日バッテリーチェックをしたら、「もうおしまい」の表示だった。最低である。

明日は天気が良かったら、ボーズの散歩ついでにカメラを持ち歩こうかと思っている。
まあ、撮ったとして近所の花かな。そんなところだろう。

6/3

カメラの電池が切れているのでボーズと散歩に出たときにセブンイレブンで購入。消費税がついて1400円をこえる。これは高いと感じたが、散歩途中に「これは」という被写体に出くわすかもしれない。心がけとしてはいいと思うが、結局この散歩で撮った写真は0枚。三脚とレンズが重たかった(どういう出で立ちで散歩しているかは読者の想像にお任せする)。

しかし、夕方に再びボーズと散歩した時は、「やっぱり電池買っといて良かった」と思わせるような夕空が広がっていた。私の住んでいるところは丹沢を正面に見る盆地の上の方なので割と空が広く見える。そうした夕焼けを含めた繊細な雲の変化に加えて、ヒコーキ雲もビュンビュンとラインを引いていた。シャッター速度が微妙なところで三脚不携帯を一瞬悔やんだが標準ズームなので手持ちでもとりあえず押さえられた。
いやー、久々にいい夕焼けを見たなー、という感じがした。撮れて良かった(と今は思っている・・・)。

6/4

今日もこの雑記帳を書いている。ここのところなかった活況ぶりである。

今日は、通勤途中にあるミニ菖蒲園(個人で植えているものだろう)で菖蒲を撮ってみた。この花を撮るのは久しぶりである。もう遠い昔(笑)、修善寺の菖蒲園(今は「虹の郷」の園内)で撮って以来である。全然自慢にならないが、季節を追うものとしてはむしろ怠慢と言っていいかもしれない。
使ったレンズは135ミリのソフトフォーカスレンズ。「雰囲気を出す」などと言って、自信のない時に使うレンズでもある(苦笑)。まあ、撮った感触としては可もなく不可もなく、といったところか。

夕方、昨日と同じところで夕景の撮影をした。明日から天気が崩れると言うので、その崩れ際の美しい空を撮ってみたかった。結果として空模様は昨日の方がよりドラマチックだったと思うが、今日はMark7(三脚)と80-200ミリのレンズを動員した。写真の出来に関わらず、この姿勢は「本気」である。(と言っておこう)
たいしてカットは撮っていないが、空のキャンバスに雲が形や色を変えて動き回る様子は楽しめた。

6/7−8

ついに蛍小僧、21世紀初の蛍撮影に着手。

本来なら午後8時過ぎから布陣を敷くのだが、持ち帰りの仕事とか、家庭の事情もあって午後11時の出陣となった。
この日は日中蒸し暑く、夕方などは「今日は飛ぶ」ような雰囲気をもった天気だったのだが、何と県下一帯に大雨洪水警報が発令され、案の定雷雨になった。もともと出て行ける時間帯のことではなかったので、「止んだら偵察に行こう」くらいの気持ちで上記の時間に家を出た。

この蛍生息地はいわゆる「保存会」でリストアップされている地域で、「川をきれいにしよう」ぐらいの看板が立っているところである。私は結婚した当時、この「保存会」に蛍の出る地域を尋ねたところ、「あなたの住んでいる所でも出る」との回答を得たので、それまでは南足柄で撮っていた蛍を地元に切り替えた。

ここは、「乱舞」というには寂しいが、遠めに見ても蛍は光れば目立つので「見たい」向きには手ごろな場所でもある。いわゆる名所ではないので私はこの時期になると夜な夜な出没して蛍の撮影をしているというわけである。

さて、偵察の結果、蛍は雨の後の低温と時間帯もあって飛んではいなかったがぽポツリポツリと光っていた。
何とも懐かしさを感じる光である。まさに「蛍光」とはこのことだと今年も目に焼き付けた。
私は、この場所ではマクロレンズで蛍を撮る。飛んでいれば標準ズームでもいいのだが、露出をかけると周囲が住宅地のためやはり光を多分に被ってしまうためよほどのことがない限り撮らない。
マクロで撮るからにはそれなりのシチュエーションが必要なのだが、こういう「飛ばない」日は得てして足元や手の届くところに蛍は止まっているものである。経験的に蛍は光ることで己の存在を誇示する生物なので藪の中というより、縁で光っている。だから探すのにはそう苦労しない。

今日は8枚の写真を撮った。電池の予備がないのが心もとないが、こないだ買ったばかりなので当分大丈夫と思っている。露出はバルブで大体5分から10分程度でアバウトにやっている。
マクロ撮影なのでピントがなかなか合わせづらいところだが、そこは蛍小僧なので夜目が利く。基本的には光源にピントが合えばいいので後は成り行き。周囲の葉が写るくらい光ってもらえばOKである。
これが気温が高かったりするとウロウロ動いて、すぐにファインダーの外に出てしまう。じっとしているようで蛍は割とこまめに動いている。その辺は時間帯も関係しているようだ。

せめてこの24枚のフイルム(プロビア400)が使い切れればと思っている。

まあ、上手く撮れていればもうけもの。写っていることに意義がある「蛍撮影」である。

6/8

今日は蛍の撮影もしたのだが、通勤途中で紫陽花の花も撮った。
紫陽花の花に限らず、私は写真を趣味にしなかったらこういう季節のものにはまるで目がいかない人間である。ましてや梅雨のうっとうしい時期に咲く花など「最低」のランクで見向きもしなかった。

しかし、今はこの花は美しいと感じることができる。これは人間的に豊かになったということだろうか(笑)
わが身の行状を振り返り、ふとそんなことを考えた。
しかし、その物自体への造詣というのは恐ろしいほど浅く、美しいと感じてもそれ以上突き詰めないところがこの人間の弱点でもあり、またいいところ(?)でもある。

紫陽花は、明日、開成町の「あじさい祭り」にボーズと行く予定なので久々にRVPで撮ってみようと思っている。

さて、蛍撮影2日目である。
今日は昨日より気温は高く(と言っても涼しい部類だとは思うが・・・)、無風だったので条件としては悪くなかった。蛍の絶対数が少ないので、昨日書いたような撮影しかしないのだが、今日はよく頑張った蛍がいたので現像してできがよければ今年の蛍撮影はおしまいにしようと思っている。それだけ気合いの入った蛍がいたということである。リモートスイッチの調子が途中おかしくなってう4、5枚は没になってしまったが、写ったものについては何とかいい写真になっていることを祈るばかりである。バルブ撮影とはそういう面白さがある。

EPR−1本、RHPV−1本

6/9

今日はボーズと開成町のあじさい祭りに出陣した。あたふたとした準備で出かけたので、あろうことかフイルムをバッグに入れ忘れた。そんなことは前代未聞のことである。よってRVP2本を購入。大層な出費である。

開成のあじさいは、規模とその雰囲気からみてもなかなか他では味わえない(と言っても「他」のことを良く知っているわけではないのだが・・・)ものだと思う。あじさいファンは是非一度は来られた方がいいと思う。
きっと開成町のホームページにその辺は宣伝していると思うので、アドレスも書かなくて不親切だがそちらを見れば確実な情報は入るだろう。

ここのあじさいは色とりどりで「あじさい農道=虹の道」というキャッチフレーズがついている。ただ私の好きな「ガクアジサイ」の類が少ないのが不満ではある。それと撮影場所がフラットなのが(私にとって)撮影のやりにくいところでもある。

おまけに今回はボーズつきである。頼むから三脚に触らないでくれ、と何度叫んだことか・・・。それでも軽量の三脚では望遠ズーム系のホールドは信用ならないことが今回よくわかった。やはり三脚は重いほうがいい。

写真の出来は、毎回ここに来ると同じようなものを撮っているんだよなー、という程度。それでも「緑色のアジサイ」(種類は知らないが・・・)だけは丁寧に撮れた。去年は盛りを過ぎていたので撮影しなかったものである。
まあ、アジサイのコレクションとして撮った、という感じではあった。

6/11

今日は10時過ぎから0時過ぎまで蛍撮影。蛍子の調子がまずまずなので出させてもらった。
今日の条件は今までとは少し違っていて、気温が割と高かった。
蛍の出現もそろそろピークかなという時だったので、日中の暑さも考えて数はいるだろうと踏んでの出陣だった。蛍ガーデンに着くと目視でも今までの3倍くらいはいる感じだった。大体30匹から50匹はいるだろう。

今日は私が「蛍の木」と呼んでいる場所で陣を敷いて撮影した。案の定、蛍は飛ばずにその木にだいたい10匹程度は止まっていた。そうなれば標準ズームで撮れるので光点となった蛍が木にちらほらといる様子が写せるというものである。
しかし、途中から強い南風が吹き始め柔なその木は縦横に翻弄される。しかし、飛ばない蛍の軌跡を撮れるかもしれないと考えを変えて、これまた出たとこ勝負でシャッターを開けっ放しにしていた。これはどんな風に映っているのだろう。碌なものにはなっていないと思うが、興味津々でもある。

しかしまた、結果としてフイルム1本消費したのだが、やはりリモートスイッチの接触が良くないのか、無駄なシャッターが10枚近くになってしまった。ハイテク制御のカメラなので、「てめー、またかよ」と思ったりもする。
おまけに、そろそろいいだろうというところで三脚が転倒。これはもちろん没である・・・。今度撮る時はマーク7を導入しよう・・・。今日は標準ズームとマクロの撮影だった。相変わらず止まっている蛍ばかり撮っている。
どんな場所でも数年に一度は「大発生」というようなサイクルがあると思うが、ここ6年同じような感じである。

蛍撮影用に用意しているフイルムはあと1本。何時撮ろうか思案のしどころである。

6/17

今日はキタムラに買い物に行った。電池を買いに行ったのだが、いつも使っている電池が2つで2100円とはやはり安い。セブンイレブンなど話にならないディスカウントである。距離はあるが、歩いて行けるところにこういう店があって大変助かる。この系列ではヨドバシも贔屓なのだが最寄が町田ではまとまった買い物や、私の財布でない買い物(家電品)のついででもない限り利用しない。せめて本厚木くらいまで進出して欲しいものだとつねづね思っている。

私の趣味は言うまでもなく、写真と旅行なのでいつもと言っていいほど手元不如意である。そんな私がこのキタムラで見つけた中古カメラで欲しいものがあったので現在どうしようか悩んでいる。
機種はニコンFM2である。レンズはともかくボディなら手が届きそうな値段なので悩んでいる。子どもが増えれば当面大規模な遠征はできないのでこの時期と言えば、逃してしまうともう買えないかもしれない。
私のメカ歴は、キャノンのEOSに始まって、当初はキャノンとともに枕を並べる覚悟でこの世界に足を踏み入れたのだが、カメラの構造を知るに至って、このFM2だけは欲しいと思っていた。今では、この機種のためにはキャノンユーザーでこだわりつづける意味はないとさえ思っている(笑)。何と言ってもフルマニュアルであるという魅力以上に電池が要らない、というのが最大の魅力である。これさえあれば厳寒地や夜景などは怖くない。EOSであるがゆえに泣かされ続けた被写体に存分に挑むことができるのである。
まあ、売れてしまえばまたの機会までご破算だが、蛍子も「買えば」と言っているので非常に気持ちは買う方に傾いている。

夜、蛍の撮影に出かけた。今日は気温は高い方で、微風。マクロ撮影には向いていない天候だった。ここ2日間は不在だったが雨が降ったり、気温が低かったりで蛍の動きはないに等しいと思っていたが、今日の気温の高さで蛍ガーデンはそれなりの賑わいを見せていた。今朝NHKで千葉県の大原町の山田地区というところの蛍についてのドキュメントがあり、羨望のまなざしで見ていたのだが、まあそれと比較してもしかたないものの「養殖」していないという意味では、秦野産は全くの天然蛍である。今時ならこれは誇ってもいいことだろう。
撮影は標準ズームで光跡を捉えることにした。露出オーバーが心配だがこれも結果次第、レンズの方向によって光害の程度が全く違うので過去のデータはほとんど当てにならない。全て勘(適当)である。気温が高いと蛍はよく飛ぶが、悩みの種はそれ以外の虫の存在である。蚋がそれで、今日はなかなか辛いものがあった。当然ながら長袖長ズボンで帽子つき、膝までの長靴をはいている。ポイントに突入する直前にスキンガードを全身にぶちまけて撮影に臨むのだが、隙あらば虫除けがかかっていない耳の裏にまでやってくるのが奴らである。刺されると数日間にわたって腫れるので顔の被害だけは食い止めなければならない。今日はジーンズの上から2箇所やられた。相当な奴らである。
撮影は本当に成り行きで心もとないことこの上ないが写っていないことはないので結果オーライを期待したい。明日からまた夜は天気が崩れるのでもしかしたら飛び交うピークは今日が最後ではないかと思って24枚を撮り切った。もともとは蛍子の実家にいたかもしれなかったこの6月だったので、ここまで4回の撮影が出来たことは幸運と言えば幸運である。こないだの第一弾の出来が「並み」だったがゆえに、光跡の写真は写っていてくれないかな〜、と祈っている。

ちなみに第二弾の仕上がりは明日確認できるのでそれはそれで楽しみである。

6/18

寝不足である。当たり前と言えば当たり前。ひとたび家を出れば日付が変わるまで蛍を撮っている奴などそうはいないからである。しかし、それも今日で終わり。自分ながら悔いのない撮影ができた。ちなみに出来は問わない。

出来と言えば、第2弾の蛍写真の結果は「作品」としてイケる水準のものと判断した。今年の蛍撮影を打ち上げたのはそういうことも関係している。もっとも明日の夜から当分天気は梅雨空に戻るというので、雨の中まで撮影する根性のない私なのでキリがいいと思ったことにもよる。

今日の撮影は、標準ズームで飛んでいる蛍を気長に撮影した。気長にやっていると24枚撮るのに3時間以上かかってしまった。当然日付は変わっている。昨日と今日は前述のマーク7(三脚)を動員したが、やはり足元が不安定なところではこの重量級は実に頼りになる。気分的にも安心して撮影できた。蛍の写真は正確に言うと23枚。後の1枚は実験的に遊んでみた企画物でこれはこれで出来が良かったら作品として某かのコンテストに応募する。その企画については「極秘」である。(笑)

蛍撮影2001。今日をもって千秋楽。来年は南足柄で久々に撮ってみたいと思っている。

6/22

私は往生際が悪い。
終わったはずの蛍撮影に今日も出かけた。しかし、理由はある。4本のフイルムが上がって、検討を加えた結果、「改善の余地あり」と判断を下したのである。私はデータをいちいちメモしないので来年になってしまえば忘れてしまう今年のデータを、今一度蛍の撮影に生かしたかった。もちろん撮影に出かけるには蛍子が家にいなければならないので、出産のクライマックスに突入(日記参照)する前にこれも今一度未練が頭をもたげてきたというのが正直なところでもある。
撮影は飛んでいる蛍の撮影で、露出のツメを改善したかったのだが、さすがに飛ぶ時間帯には程遠く、蛍はただ光点として存在するのみだった。まあ、そんなものである。

前後する話題で、軒並み写真誌のコンテストは壊滅状態だった。まあ、これは2ヶ月前の頭脳がボケていたと結論してしまったが最終予選1つというのはさすがに悲しい。ここは一発、蛍写真でリベンジをはかるしかない。

これで格好はつけたつもりだが調子に乗って二重応募などしないように作品は選びたいと思っている。

6/24

今日はボーズと散歩の途中にアジサイの写真を撮った。珍しく、カメラにRVPを入れっぱなしにしているので軽めの三脚携帯で近所をうろうろしていた。
今日撮ったのは主にガクアジサイの類である。やはり個人的にはこちらの方が好みである。何でも今年は「幻のアジサイ」という触れ込みで「シチダンカ」という固有種に注目が集まっているらしい。どのようなものかはテレビでパッと見ただけなのでよくわからなかったが、この花で客が呼べるそうなのである。是非一度は見てみたいものである。

夜は写真応募の作業。地道と言えば地道すぎる作業。これから仕事が忙しくなるので何とかしたい。

6/25

今日は投稿関係で朗報である。「あれ、この雑誌いつ出たんだ」と本屋で見つけた雑誌に私の写真が掲載されていた。いわゆる「入選」ということでそれ以上ではないのだが、写真のスペースの大きさに満足した。選者の先生も名のある方なのでこれまた気分を良くした次第である。先日は「全滅」に等しい戦果だったために、こうした「予定外」の掲載は殊のほか嬉しい。慢心もいいところである。

夕食後、ボーズと近所を散歩中、素晴らしい夕焼けと金色に輝く雲を見た。しかしカメラは持っていない・・・。走って帰ればカメラを撮って来れないことはなかったが、ボーズを置き去りにはできないので、この心の隙に後悔した。「逃げた魚は大きい」とはこのことである。

6/26

ここにも書かせていただくが、蛍家に第二子が誕生した。実にめでたいことである。そのめでたさもあってか、何としても今日は写真を撮っておきたかった。天候の助けもあって、沈み行く輪郭のはっきりした夕日(しかし、ボーズ2誕生の日に「落日」とは・・・、ほかにいいアイデアがなかったものか)ある。
機材は、400ミリのレンズに2倍のテレコンをつけて単純計算で800ミリのレンズにして撮った。まあ、マークを導入してもシャッターぶれが恐ろしく感じるので、結構乱暴な撮影ではある。しかし、普段はこんな撮影はまずしない。ボーズ2誕生の日にやったこの非凡な撮影はそういう意味で忘れることはない(情けない話だが・・・)
これでちゃんと写し止められていれば、「お前のために撮ったのだ!」と後にボーズ2に言って聞かせることができるというものである。やはり下手な鉄砲はその射手の力量に応じてだが、打ちまくるしかない。

そういうことで1枚でいいからちゃんと撮れていて欲しいものである。

6/29

今日も夕方、ボーズと近所の夕日の見える場所に陣取っていた。しかし、今日は明らかな曇天。日没も見られなければ空も赤く染まらなかった。明日から天気が崩れると言う話だったので、当分はこの撮影に関しては静かにしようと思っている。

それにしても27日の夕日撮影(をしていたのだが・・・)は2発のミスをしでかしたために惜しい写真を撮り損ねた。どちらも結局は自分の怠慢からきたものなのでどうしようもないことなのだが、撮影に関することなので記すことにする。

まず、この日はいい雲が出ていた。結果としては、私の撮りたがっている「鳳凰」雲が頭上に広がっていた。実に雄大で美しい雲だった。しかし、万全の用意を怠ったため(前の日と同じシステムしかバッグに入れていなかった・・・)にその雲を捉えきることができなかった。ズームの広角端が28ミリではこの場合どうしようもなかった。飛んで帰れば走って往復10分とかからない場所で撮っていたのだが、ボーズを残していくわけにはいかないので28ミリで何とかしようとレンズを振り回していた。28ミリが空を相手にするに当たってこれほど画角が狭いレンズだと思ったのは初めてだった。

まあ、何とか押さえたが・・・。反省すべき点は機材準備の怠慢に集約される。

その後は「天馬」などとしゃれた雲が空に棚引いたのでそんなイメージを生かそうとシャッターを切っていた。

撮影中、ボーズには傍らで遊んでいるように言っているのだが、この日は飽きがきて、その場を離れることになった。私自身、この日は「染まらないな」と判断したため撮影を切り上げたのだが、それが大失敗!この日の空はいい色に染まったのだった。あと10分・・・。教科書通り日没後30分我慢していたら撮れた景色がこの(私の)辛抱のなさが災いしてシャッターを切ることがなかったとは、実に情けないことである。地元の撮影でこんな調子なので油断もほどほどにしておかなければ、「遠征」では致命的なミスをやらかすだろう、と思った。

まあ、「逃げた魚は大きい」。私にぴったりな格言ではないだろうか。

7/14

最近、撮っていなかったのかと聞かれそうだが、撮っていた。同じような情景だったので報告は後回しにしようと思っていた。
撮っていたのは空と雲。このところは天気が良すぎて、日が昇るとあっという間に雲散霧消してしまうような天気だったので日中は雲さえ見かけることがほとんどなかった(当然、仕事でそんなことをしているひまなどないが・・・)が、この2日間は少し条件が異なったのか、午後には入道雲などが見られるようになった。これぞ夏の雲だ!という時に撮ればよかったのだが、今日はボーズを連れて厚木に買い物に出たこともあって昼寝をしてしまった。いつも言うことだが、「逃がした魚は大きい」。
その代わり、昨日はなかなか面白い雲が撮れた。昔、小学校の国語の教科書で「くじらぐも」というものがあった気がするが、そんな雲が撮れた。

7/19

写真誌発売日。今日チェックするのは2誌。1誌全滅。もう1誌は次点まで生き残った。ここまで来れば金星までもう一歩という雑誌だっただけに残念でならない。しかし、私の一分野を築いている作品だったのでそれを評価してもらえたことは嬉しかった。まあ、あっさりと本屋を立ち去ったというわけである。

8/7

最近写真を撮っていない。HPのリニューアルの忙しさ(仕事はどうなっているのか・・・)もあって、どうもそういう気にもならなかった。天気も7月の「夏」らしさとは打って変わって、梅雨のような天気が続いている。関東以西は酷暑のようなので、これは運がいいのだろう。ならば、今日写真を撮ったのかというとそうではなく、1冊の写真集が送られてきた。値段は3800円なので相応の体裁である。私は買った覚えがないのでいろいろ調べてみると、写真誌のプレゼントが当たったようだった。2ヶ月も前のことなのですっかり忘れていた。まあ、どうしても欲しいものでもなかったのだが、手にしてみると「天城山」がテーマの本なので何かと役に立つとは思っている。あとがきを読むと何で7000カットの中から選んだとのこと。私のHPに載せている写真の分母とはえらい違いである。そんなわけで写真を撮らずともこのページを更新することができたわけで、撮らない時にはこういうこともあるものかと思った次第であった。

8/20

書いていないと言っても2週間以上は空いていない。これなら蛍日記とたいして変わらない(笑)。しかし、今日は笑っている場合ではなく、例の写真誌発売ということでそれなりにワクワクして書店に行ったのだが、見事に凹んできた。予選通過もなしで全滅。そんなことは久々なことなので、大変がっかりした。
しかしまた、冷静に考えればこれは私のせいではないのでどうしようもないことではある。もともとがラッキーパンチを振り回しているようなものだから、これが当然と思えばそれまでである。少しは謙虚になっただろうか。

いろいろなところには書いているのだが、8/16・17に岐阜に写真を撮りに行っていた。撮ったのは大体25本くらいで、また去年の二の舞の大赤字、火の車決算になりそうなので少しは計算して現像に出したいと思っている。

撮ったのは、郡上八幡、美濃市、揖斐の街並み。郡上八幡の徹夜踊り。廃線間近の名鉄谷汲線・揖斐線と言うラインナップで私の興味がどこに向いていたのかは一概に集約できない。しかし、撮りたいものは撮ったので満足している。

それにしてもこの岐阜では短期決戦とはいえ、つごう2日間結構体力的に無理をした。撮っている時は気が張っているので何でもないように思えるのだが、家に帰ってからはもうダウンしてパソをいじる気にもならなかった。

まあ、この顛末は「プロジェクト」の方に先に掲載することになると思うので、興味のある向きはご覧いただきたい。

8/26

伊豆から帰ってきた。ボーズと親戚のところへ2泊3日厄介になってきた。ボーズの子守りがメインであるのだが、最小限の撮影機材は持っていったので暇を見つけては写真は撮っていた。

撮ったものは伊豆下田の外浦海岸の日の出。前日は記憶を失うくらい飲んだのに、妙に朝は冴えていた。よって久々に日の出を撮ること(見ること)ができた。普段の生活でも心がけたい習慣だが、まずありえないことである。

あとは、外浦付近の海岸と雲を組み合わせて撮った。夏の象徴とも言うべき積乱雲はなかったが、天気の変わり目なのか絹雲や消滅飛行機雲なども撮ることができた。まあ、日中の写真なのでドラマチックではなく、記録的な要素が強い。

親戚の家の近所に「なまこ壁」の家が数件ある。「なまこ壁」は同じ伊豆の松崎町が有名で私も何度か行ったことがあるが、下田の「ここ」は国道から少し入ったところにあるので自然な感じがする。もしかしたら穴場ではないだろうか、などと思いながら撮っていた。

まあ、本数にして6本。RVPとEBの組み合わせだった。

8/29

28日の新宿行き終電に乗って東京の撮影に出かけた。書いているのが翌日でとてもかったるいので撮ったものとその感想などを簡潔に記しておく。

築地場内市場
午前3時前から撮影。感度200から1600のフイルムを動員。1600のものは望遠端でのスナップに利用した。
市場内の証明なら5.6で手持ちで何とかできるシャッター速度が確保できた。400はストロボ併用。マグロの描写がどうなっているのか、初めてなので予測がつかない。3時間程度の徹夜の撮影ならまあ興奮もそれなりにしているのであまり疲れはなかった。

京浜島つばさ公園
工場団地の突端にあるヒコーキの見える公園。向かいは羽田空港である。時間帯によって離陸・着陸の方向が変わるようで私が着いたときは離陸していた。フイルムは100で空に抜くのでシャッター速度は問題ない。ヒコーキそのものを描写するには太陽の角度や天候は良くなかったが、周囲の光景の一部として捉えれば、標準ズームでも十分に絵になる場所だった。しかし、クルマを持たない私はモノレール昭和島駅から徒歩25分でたどり着いた。
夏の昼間にしてはとんだ苦行だった。

お台場の夜景
フイルムは50と100を使用。スナップはまあまあの収穫。夜景まではほとんど寝てないので休憩していた。
ヒコーキが湾を横切って旋回していくところはなかなか迫力がある。これは港の光景とあわせて撮った。
スナップのものは家族連れ、カップルのものが多い。それなりの被写体を見つければ実に絵になるところである。
夜景は、おきまりの屋形船とブリッジの組み合わせ。以前撮った時は空が程よく染まったのでそういう意味ではドラマチックな描写ができたのだが、この日はどちらかと言うとフラットな天候だったので前とは違った出来になる。
屋形船が画面を横切っていく光跡を効果的に残せたかな、などとは思っている。
あとはパレットタウンの観覧車。前に来た時はこんなものはなかったので、もう相当同じ東京でもお台場には着ていなかったことになる。観覧車だけを撮っても面白かったが、その時はちょっと一工夫した。しかし、いろいろな色や形に模様が代わるので、その写したい色がフイルムに定着しているかそれはわからない。相手が光そのものなのでいろいろ重なると結局は「真っ白」な光ということにもなりかねない。そうなっていないことをのぞみたい。

他には、両国界隈をグルッとまわって古い建物とネコを撮ろうと思っていたが悉く逃げられて収穫なし・・・。
柴又では曇天でとても冴えない天気だったので写欲は失せてただの散歩になってしまった。

フイルムは13本程度使用。これは何時現像に出そうかな・・・。と懐具合を今確認しているところである。

9/12

書こうと思って日付を見たら2週間くらいたっていた。間隔としてはまあまあだと思う。昨日と今日は雲の写真を撮った。台風一過の空は素晴らしく、とても絵になる風景だったと思う。特に撮れたものでは昨日の夕焼けはなかなか良かった。写真の出来は3分早かったらもっと良かったのだが、という感じ。時は金なりである。

今日の夕方の空は居る場所にさえ居れば色めきたった景色が目の前にあったことだろうと、富士山を遠望しながら遠い空を眺めていた。離れ笠が懸かっていたのだが、富士のシルエットに対して雲が金色に輝いていた・・・。
素晴らしい!いつもカメラを持っていても距離がちょっとありすぎる。まあ、見なかったことにしても良かったのだが、あまりに素晴らしい景色だったので小田急線の中に居ながらじーっとその様子を眺めていた。
きっとこの情景を捉えた写真はコンテスト上位に行くだろう。誰か撮ってないかなーなどと思う。

実のところ、岐阜の徹夜踊り(ストロボ使用)の結果が思わしくなく最近は凹んでいたのだが、台風15号の存在がまた「撮るぞ」という気にさせてくれた。ストロボを使っているという点ではこないだの築地もほぼ同じなのだが、あちらは調光のレベルがあるので八幡よりましな写真は多いと踏んでいる。やはりプログラム任せもほどがある、という感じである。ストロボ撮影を気合を入れて勉強する気などはさらさらないが、もう一度二度復習する必要はありそうだ。まあ、今度撮るときがいつだかはわからないが・・・。

9/16

家のプランターの彼岸花が60パーセントの開花をしたので撮り時かな、とばかり昼前から2時間ほど近所の群生地に自転車で出かけた。最近は伊勢原の日向方面が「咲いている」というだけで有名になり、今では田んぼに人が入らないようにテープで境界を引いているという。そんなことでは写真にはしにくいだろうにと、いつかは行ってみようと思っているうちにその気がなくなってしまった。

その点、秦野の西部の彼岸花や足柄平野一帯は別に名所ではないが、写真にする分には十分風情のある風景である。今日は自転車で行ける所でいい所を見つけた。今日の開花で6から8分といった感じではあったが、来週となると色褪せてくるものもあるだろうということで今日撮っておいた。

やっぱり彼岸花を撮らないことには秋の写真を撮るぞー、という感じにならない。撮れて良かった。

RVP−3本

9/21

昨日、ボーズを寝かしつけた後にそのまま沈没してしまったので、書くことが出来なかったが、恒例の雑誌投稿の戦績である。先月は見る影もなく全滅状態だったが、今月は3誌中1誌掲載されていた。載っていた写真の内容からすれば奇跡に近い。あとの2誌は門前払いだった。雑誌の投稿など水物だとうそぶきながらも安定した力量のある「常連」組はやはり観賞に耐えられるものを持っているとつくづく感じさせられる。「あー、またこの人だ」というのがそれである。別に恨みを買うわけでもないと思うので、投稿する限りは私もそのくらいには思われたいものである。とにかく、久々のヒットという感じがしていい気分だった。

それと撮影計画だが、11月上旬に上高地に行くことに決めた。あるツアーに応募したのであるが、これは来年以降の重要な布石にしたい撮影行なので、10月に何も撮らなくてもいい、というくらい用意周到でのぞむつもりである。この気合いが空回りすることはよくあることなのだが、行くことは確定しているので、何とかそれまでに冷静にことが進めればと思っている。

ついでに、8月下旬に撮った「東京」の写真が半分出来上がった。郡上八幡で惨敗したストロボ撮影であるが、今のところ大きなミスは見当たらない。しかし、本隊は今度の現像に出す予定なので、可能性としてはがっかりする方が大きいと思っている。ちなみに夜景の方は無難な出来、まあいいんじゃないのという感じであった。

9/23

雲ひとつないいい天気。富士山の初冠雪が昨日報じられたので、撮ってみようと思い、自転車で足柄峠を経由して御殿場まで行ってきた(タイムテーブルは「日記9月編」を参照)。相応に疲れたが、足柄峠はじめ御殿場から見る富士山は美しくとてもいい目の保養になった。

富士山の写真は雲が勝負、と言われるが今日も雲はなかった。私が富士山を撮るとたいてい雲がない。
だからいろいろな前景や添景で写真にしていくのだが、山では芒、里では稲刈りの風景で何とかした。
それにしても御殿場も捨てたものではないと思わせたのが、水田の美しさだった。市街から少し登っていくのだが非常にのんびりとした雰囲気が漂っている。渋滞の道路をひとつ隔てただけでもそうした景色が見られるのは自転車という手段を活用しているからに他ならなかった。ともかく久々に胸のすくような透明感のある風景が撮れたと思っている。まあ、満足だった。

ベルビア1本だけで峠に登り、御殿場につくまでに撮りきってしまったので、市街のキタムラでフイルムを補給できたことも大きかった。ポイント還元が低いキタムラだが、さすがに全国チェーン。重宝する。

撮った写真のストックも多くなり、11月の上高地行きも確定したので10月は撮影は控えよう。まずはストックの現像、そして上高地用のフイルムを調達せねばならない。

10/14

随分と御殿場行きから書いていなかったものである。実際、写真も撮っていなかったのでさぼっていたわけではないのだが。しかし、全く撮っていなかったわけでもなかった。

ここ2、3日前に通勤途上のコスモスを撮った。やはり季節の誘惑には勝てない。「今年はコスモスを撮る予定はない」などと嘯いていたが、やっぱり言葉のあやということにしておいて撮っておいた。まあ、腕が鈍らなくならない程度の撮影である。

今日は朝早く起きて、近所を散策。日の出からあちらこちらに張っているくもの巣を撮影していた。光線が低い方が光の反射が美しく出るだろうという独自の判断で臨んだが、なかなかそのポイントを絞るのが難しい。近くで角度を変えてみてもあまりぱっとしない。どういう時に美しく輝いているのかを観察したところ、ほとんど逆光のところに立った時にその周縁部が輝くことがわかり、帽子でフレアをカットしながら望遠端にテレコンをつけて撮った。この撮影方は実際にやってみて意外だった。数日前に見たプロの写真はそれを考えると物凄い観察をして手に入れたショットであることが改めてわかる。

来週の日曜にもう一度チャレンジしてみよう。今度は400ミリにテレコンをつけて勝負だ。しかし、マクロ撮影がほとんど意味をなしていなかったのは本当に意外だった。何でもチャレンジしてみるものである。

10/20

写真誌発売日。珍しく本厚木に出させてもらったのでちょっと大きい書店で確認させてもらった。どこで確認しても結果は同じなのだが・・・。結果は2誌全滅だったが、1誌は2枚掲載という嬉しい結果だった。どんな写真でも同じモノは二度と撮れないものだが、特にスナップ写真でそれなりの評価をいただけることは嬉しい。これで街歩きがまた楽しくなろうというものである。掲載が内定している1誌については12月発売の号に載るらしい。どのくらいの大きさで載るのかなー、と思ってその雑誌を確認したら、過分な大きさで、これはこれで今からワクワクしている。

今月はなかなか夜更かしが出来ない(日記参照)ので雑誌応募の下準備が出来ないでいる。そしてこんなこと(笑)をしていればなおさらである。そんな愚痴を書いて今日は終わりにする。

10/21

写真を撮ったので書くことにする。先週の予告通り、400ミリにテレコンをつけて、くもの巣の撮影にチャレンジ。日の出前からの準備で、「いざ撮影」の段になって、日が差さなくなった・・・。雲の厚さが恨めしい撮影のスタートだった。それでも、何とか、1本撮れたのでよしとしよう。結果は、ホールドさえ完璧なら有効な手段として今後も活用するとここに記録しておこう。途中土手を滑って三脚を持っていた指を三脚の脚ではさんでしまって痛い思いをした(骨が折れたかと思った)。そんな思いをした撮影だったのでしばらくはこの撮影状況は忘れないと思う。カットのパターンは少なかったが、前回より内容は充実していたと思う。

11/4

上高地行きが家庭の事情でパーになったが、天気は水物。行ってもどうにもならない天気だったと予報や天気図を見て、まあこれならあきらめもつくか。と思っていた。

今日はボーズを連れて散歩。そのついでにまた蜘蛛の巣を撮っていた。このごろ他に撮るものがないのかと思われるくらいそんなものを撮っている。6月の蛍についでの熱中ぶりである。しかし、これが結構面白い。不勉強を棚に上げて蜘蛛の種類によって巣の張り方が違うこともこの眼で見てよくわかった。撮っているのは女郎蜘蛛ばかりだが、小さい蜘蛛の巣などは本当に見ていて美しい。光の加減で撮ることはできなかったが、チャンスに恵まれたら是非ともゲットしたい被写体である。

上高地で用意したフイルムは23日に使う予定である。一応日頃の運動不足(いつもこんなことを言っている)を何とかするために近郊の山に登ってみようと思っている。11月も下旬なので紅葉している山も限られるが、天候に恵まれるのを祈るばかりである。

11/23

いやいや参った。書いてはいたのだが、この12月上旬までアップするのを忘れていた(笑)

この日は久々に県外に遠征に行ったので書かなければ、このページの存亡にかかわる。

撮影目的は「秋」の風景撮影。結果としても人っ子一人写らない風景写真を撮ったことになる。
場所は天城山。有名な天城峠旧道トンネルから主稜を東に向かい、八丁池までのコース。距離にして全行程10キロ強を歩いてきた。天城トンネルには午前7時半過ぎには着いていた。公共の交通機関ではどうしたって10時前のスタートなので、私にしては願ったり叶ったりだった。職場の同僚が天城でキノコを取る、というので便乗したというわけなのである。トンネルから稜線までは20分くらいきつい登りだったが、一旦着いてしまえば、八丁池まではもうきつい登りはない。キノコの同僚とはそこで解散して、ブナの原生林の山道を歩く。

紅葉は盛りを過ぎていたようだが、稜線から低いところでは楓が燃えるような色をしているところもあり、山道を歩いていても赤や黄の楓、また一部のブナが葉を残していて撮れるところもあった。ともかくブナ林までのアプローチが比較的楽だったというのがこのコースを歩いていての印象だった。丹沢はわりと登らなければならないが、ここは多く見積もっても30分の登りである。峠から登る利点は多い。

機材は20ミリ端のズームから400ミリの単焦点と雨の心配がほぼなかったということで、雨具の代わりに400ミリを動員した。動員したからには使おうと思い、使う必然性はそれほどなかったが、意識的に使ってみた。

途中、山腹に見事な楓があり、ガレ場を登って撮ったりもしたが、やはり足回りが肝要で、タウンシューズというわけにはいかない。登りより下りが怖いガレ場だった。
ともかく、天候に恵まれ、八丁池を折り返して帰りのコース(こっちは植林が多かった)はすっ飛ばして帰ってきた。
欲張って滑川渓谷まで足を延ばそうとしたが、その起点のキャンプ場で日が山の向こうに落ちたので、ここは来年以降来ようと地図で確認して撤退した。

キャンプ場前から修善寺まで乗ったバスはボンネットバスの「伊豆の踊り子号」という物凄いバスだった。乗り心地より情緒を楽しむバスといった方がいいかもしれない。踊り子の格好をした女性乗務員がいたのでたまたま(?)空いていた一番前の席に陣取ってスナップを撮っていた。

そういう意味では、厳密に言えば(言わなくても)、純粋な風景撮影行ではなかった・・・。
しかし、秋の一日いいリフレッシュらなった。やはり天気の要素が一番であると感じた撮影行だった。

12/16

「愛鷹山遠征」(越前岳:1507メートル)
冬晴れの富士山を南から見てみたいと思って、愛鷹山の最高峰越前岳へと登った。来年からの登山写真プロジェクトの前哨戦となる登山なので当然装備もそれなりのものを持って臨んだ。

コースは三島から富士急行バスで約50分、愛鷹登山口で下車後、午前10時から登り始め、黒岳を経由して越前岳を目指した。コースタイムは標準タイム通りで途中の休憩場所で撮影時間を含めて午後3時前に十里木に下山した。天候はおおむね良かったが、肝心の越前岳から十里木までの間は雲が湧き上がって富士山は見えなかった。そのかわり黒岳からは真北に富士をのぞむことができ絶景を楽しんだ。宝永火口がほぼ正面を向いている形で今までに見たこともない富士の姿に感動した。ほかに黒岳山頂からは眼下に東富士演習場、東に箱根、その奥に大山から連なる丹沢山塊の大パノラマを楽しむこともできた。

越前岳へ向かう途中の、鋸岳展望台では位牌岳に連なる鋸岳の険悪な稜線が望め、逆光のシルエットとして写真に収めた。標高はブナ林の高さで観測のための木は表示してあるが、この間の天城ほど稜線付近の林相は豊かな感じはしなかった。越前岳山頂では富士山の姿は望めなかったものの、他の愛鷹の嶺、眼下に富士市の製紙工場群の煙、富士川、清水市、日本平、遠くは御前崎、伊豆では波勝崎までが見渡せた。また南アルプスの白い峰峰も見ることができた。

富士山の写真としてはまたしても雲のないドーンとした写真か。と思って十里木からバスに乗って帰ろうとしたが、途中の須山で雲が切れ始めるのが確認できたので、下車して須山ほか東富士演習場の縁(さすがに中で撮った写真は使えないだろう・・・)で夕刻の富士を狙った。結果は上々で、雲が富士と遊ぶイメージで撮った写真がはじめて私のコレクションになったような気がした。PLフィルターの効果も今回はよく利いていたように思う。

山に登っただけの時点では、収穫はそれほどなかったが、帰りのバスを降りたのがよかった。珍しく撮影の判断を誤らなかったのが今回の充実した撮影につながったと感じている。

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