毛無山

(静岡・山梨県:1945m)

2003,11,16

 

何か手ごろな山はないものか・・・。リピーターたり得ない私の性格を満たしてくれる山はないものか。そう、クルマに乗って遠出もしたい。そんな我がままに付き合ってくれる山がないものか地図を見ていると富士山の西側に毛無山という山が載っていた。高さも2000メートルに届こうかという高さであり、山の紅葉が終盤(というか、終わり)を迎えた今となってはまるっきり葉のない高山に登るのもかったるいので私の定かでない基準によるところの「適当」な山がこの山だった。

前日までの天気は雨、出発の夜中まで降っていた。例によって夜中の出発、生活習慣からするとベスト(どころかマイナス)ではないだろうが癖になる。よくない傾向ではある。週末の夜半なので暴走族にかち合わないようにと祈りながら出発。天気は悪いがネット予報では静岡・山梨は好転するとのこと。前もこれを信じてまずまずの山行になったので拠って立つべきところのものとして今回もその予報を採用した。

基本的に出発したからには何がしかの成果が得られなければ嫌である。晴れるからこそ行くのである。フロントガラスに小雨がかかっても西に行けば行くほど天気は良い、そう信じて毛無山登山者用臨時駐車場に午前3時40分に着いた。当然(?)というかこんな時間にこんな(??)場所に車をとめる人もなく、本当にとめていいんだろうかという雰囲気すらあった。おまけに天気ははっきり雨。一応、登山者に「変身」したものの意外に強く降っている雨に尻込みする。だいたいがこの間の大弛峠の駐車場の雰囲気とはかけ離れていたので、「おーい、誰か来てくれないか・・・」と心細いことこの上ない。

結局、1時間近く車の中でゴロゴロして雨が小止みになったのを見計らって4時45分に駐車場を出発した。当然、山登りにである。

しばらくは写真がない。真っ暗だからだ。駐車場を出ると山に向かって右側の柵越しは広大な(この時点ではわからない)東京農大の農場がある。柵の傍に形のいい樹が何本かあるのがわかる。ここも富士山撮影のメッカだと聞いているが、そんな時間まで待っていたら山に登れないのでさっさと行く。そして「麓」という集落、わかりやすい名前だと思って道なりに行くとすぐに人家は途絶えて、鳥居と「毛無山登山口」の表示。ここからはまったくの暗闇なのでヘッドランプを点ける。参道と思しき均された道を行くと果たして神社があった。

うっ!!

びっくりした!。森の闇の中に光る二つの目。ライトの光に反応してものすごい光を反射している。恐怖心と好奇心が入り混じる中、しばらく対峙、足元の石を放るとそれは猫だった。猫とわかった途端どっと疲れた。夜の動物のことなど想定外だったので先のことを考えるとかなり怖くなった。だが、私は前進した。

直登コースと地蔵峠コースの分岐を5時10分に通過、登山道に入ってからすぐだという印象だった。しかしここからまさに(私の感覚でいう)山登りで、「こいつ、どこまで登らせるんだ」というくらいしつこい登りが続いた。5時35分に滝の見晴台に到着。が、夜も明けていないので滝の音が下方に空しく聞こえるだけだった。登っていると白いプレートで「○合目」という表示がしてある。結局、この表示を頼って登ったことになるのだが、3合目あたりから「もういいかげんこの表示なくなってくれないかな・・・」と思うくらい、表示が出現してこないショックのようなものが体を支配(おおげさな)していた。4合目あたりで何となく辺りが白んできた感じになったのでライトを消灯した。

おはようございます。夜が明けました。写真のお出ましです。

雨こそ降っていないもののガスの中である。だからストロボを焚くと写真も白っぽい。「ああ、やっと半分だ・・・」と、ここでも小休止する。もう手加減のない登りなので進んでは休みを繰り返している。時刻は6時25分だった。ああ、ボーズたちはまだ寝ているなー、と置いてきた家族のことを(一瞬)思う。

地図を見るとコース所要時間などというものが書いてあるが、その時間を消費すれば頂上にいるというものではない(当たり前!)ので「歩かなければならないんだよな、上に」と、また何が入っているのかと思うような荷物を担いでまた登るのみだった。

暗くても周りの様子は見えていたのだが、やはり夜が明けると林相が変化していることに気づく。樹の名前の詳しいことは知らないのだが、色とか形とか「こんな感じか」と、登る。そして暗闇の中、足元の葉を見てここの紅葉は終わったな、とは思っていたが改めて写真のような光景を見ると「なんだよ、ボーズかよ」と、これじゃしばらく写真はないな、と割り切れたので登ることに集中できた。

雨は降っていないが5合目以降もガスの中

むむっ!いやに明るいな、と思ってボーズになった樹林越しに空を見ると太陽がこれまた雲越しにその輪郭を見せていた。左から迫ってくる稜線の向こうにも青空が見えていた。

晴れるのか!?俄かに気力が漲ってきて足取りがしっかりとしてきた。そして「富士展望台」という岩場に到着。時に7時35分。そこで見られたのが右の写真である。

既に私は雲の上にいたのである。この爽快感は登った者でないとわからないなー、などと感じ入っていると目の前に巨大な塊が見えた。富士山である。私は実のところ西側から富士山をあまり(というかほとんど)見る機会に恵まれずにいたのだが、シルエットでも何でもこの光景でさえ感動ものだった。雲の動きは物凄く早く、周りの景色を刻一刻と変えていたが、そんな光景をこのしっかりした足場のある展望台で写真を撮っていた。こういう大休止こそ意義のある休憩である。

富士展望台から見た景色

田貫湖(南方向)方面です

毛無山と富士の間に広がる雲海

「いやー、苦しかった」

この写真は毛無山頂上。標高1945メートルである。先の富士展望台で20分ぐらい写真を撮ってから、ちょっとした登りがあった後は平坦な稜線になり、それは「あれっ、急に楽になった」というくらいあっけないものだった。そんな尾根道を歩いてたどり着くのがこの頂上である。富士山方面に展望が開けているが、さっきの展望台ほどではない。日もいくぶん高くなってきて景色全体が白っぽくなってしまっていた。そういうわけでここは撮るに及ばずということで小休止のみにした。人っ子一人いない朝の毛無山山頂は一人旅のシチュエーションとしては最高だった。

 

次の目的地は雨ガ岳。毛無山からの縦走である。本栖湖方面に向かって歩くので北に進路をとることになる。地図で見ると一本道なのでまっすぐ行けばいいのだが、「単独は慎むべし」という表記。この程度(思い上がりか?)の尾根道で一体どうしたことか、と思ったが、笹が深い場所があり道が判別しにくいところがある、と現地の案内に書いてあった。まあ、天気もいいことだし大丈夫だろうと前進を開始。ところどころリボンが結んであるので思ったほどではない。こんな道は去年の3月に丹沢の尾根を歩き回った時に大室山から畦ガ丸へ向かう尾根道のパターンと同じではないかと確信したので臆することなく突き進んでいけた。私にしては珍しく学習効果が生かされているわけである。

写真は毛無山から大見岳(1959m:今回歩いたところの最高地点)に向かう途中で撮ったもの。

尾根道を振り返れば毛無山。尾根から見ているので高さこそ感じないが、一見して大きな山である。ちなみに雨ガ岳に行くまでに大見岳とタカデッキというピークが2つあるのだが、歩いていてその表記はなかった。まあ、知名度のランクから言っても今回のテーマは「毛無山」なので何の問題もないのだが、目立つピークでもあるので何がしかの道標があればいいのになとも思った。

写真のように山の東側(富士山に面した方向)から雲が山にぶち当たっていてなかなか動きのある風景を作っていた。

 

タカデッキ(と思われる)ピークからは目に見える下りになるが、そこは美しい苔むす森だった。「おお!素晴らしい」と何枚か撮る。そして笹深い尾根道を行くと西側に色のついた景色が飛び込んできた。最初は錯覚かと思ったが、晴天下の虹だった。「これも撮りだ!」とこの尾根では撮影に忙しかった。そんな写真が撮れると富士山など見えなくても気分は上々、足取りも一層軽くなろうというものである。雨ガ岳は1800メートルを切るピークなので、もう楽勝楽勝などと半ば散策気分でその目的地に歩を進めていった。

本日最後のピーク雨ガ岳

西側を見る。南アルプスまでは見えませんでした。

そう、これが雨ガ岳頂上、標高は1772メートルあります。

10時10分到着。

神奈川県のどの山よりもここは高いです。

富士山にまとわりつく雲

「富士山雲」(そのまんま)

この辺は樺の樹が多く太さも立派なものが多かったのが印象的だった。

おなかもすいたのでここで暖かいものをと鍋焼きうどん作って食べました。

右の写真。雰囲気からしてもう山下りてます。端足峠というところから尾根道を下って東海自然歩道を歩いているんですが、はっきり山の下りを舐めていたので痛い目に遭いました・・・。

雨ガ岳の下り。これが相当だった。もちろん登りに使いたい道でもなく、ここまで来て下る道としてもかなりきついものがあった・・・。まず急であること。そして道そのものが土であること。さらにその土の上には落ち葉が折り重なっていること。そしてそして件の雨上がりだったという条件が重なってこの下りは、立ち木に激突しそうになった乾徳山(おお!懐かしい)と長丁場歩いた後の畦ガ丸(再び登場)の下りを足したくらいの下りだった。

そして、スリップは数知れず、転倒あり、とどめは手をついたところに熊笹の刈り払った株があり掌に裂傷を負ってしまった。手袋持って来ていたのに何やってるんだよ!という不甲斐なさ。やっぱり舐めてかかった結果はこのようなものになった。ともかくこの下りはとても人様に見せられるようなものではなく、ほんとに「早く峠に着いてくれ!」と祈りながら下った思い出深い道となった。端足峠には11時10分に到着。速度としてはぶっ飛ばして来た結果が出ていた。

そして、端足峠。ここからは先述の東海自然歩道になって朝霧方面に下っていくのだが、これが今まで歩いていた道とは何たる違い。登山道と自然歩道の違いを、ああなるほどというくらい感じた。この道はスリップひとつせずにホイホイと下っていけた。

そんな経緯があって初冬の雰囲気漂う写真の場所にいるのである。(あー、大変だった・・・)

自然歩道を麓集落まで歩いていくうちにこの麓の天気も好転してお待ちかねの富士山がその全貌を現した。一番高さを感じるのはやはり富士市方面からのものなのだろうが、朝霧方面からもどうしてどうしてこの稜線ののびやかさとこの裾野の広さ、毛無山との間にこんな空間があったのかと思うほど富士山の規模の大きさに改めて目を見張ることになった。

先にも言ったように西側から富士山を撮ったことがない私なのでこんな平凡な風景でも「撮り」である。特に望遠系で見た大沢崩れはやっぱり迫力がある。雲もいい感じで浮かんでいるのでいろいろな構図で撮ってみた。年賀状の写真くらいには使えるだろう。

しかし、胸のすく景色だなー。金峰山に続いてまた富士山には感動させてもらった。

今回の山行もこの写真でおしまい。東京農大農場を麓集落方面にぐるっと回って夜も明けきらぬうちに出発した駐車場に戻ってきた。そこで撮った毛無山(方面)の写真である。因みに頂上は見えていない(と思う)、登り始める前は(当然)わからなかった山の大きさがここにきて明らかになったことに「むむむ・・・。でかい山だ」と思わず言ってしまった。麓の神社から急に登り始めたというのも納得できる山体だった。

東京農大の農場脇は写真撮影のスポットである。ここで撮られた数々の写真を目にしていたが、そうした写真を撮りに来た人のマナーが悪かったのか(そう書いてあった)、農大側の柵に書かれたマナー云々の表記は「あー、忍野と同じだな」と思わせるに至った。ここはメッカだが私の撮る場所ではないと強く感じた。しかし、目の前の風景は伸びやかである。そうした景色をしばらく眺めて今回の山行を締めくくれたことはとても気分が良かった。

さて、山はもう冬だな、と感じた今回、次にどこ登ろうかななんてもう考えている。ドライブもそれなりに楽しみたいのでそんな山ないかなあ。

帰りは道の駅(大好きなんですこういう施設)「朝霧高原」で我が家族に土産を買い、富士ICから東名デビューをして神奈川にかえりましたとさ。めでたしめでたし。

 

 

毛無山山行記はこれにて幕でございます

 

 

 

 

 

海外旅行保険の加入はコチラ! あなたの悩み解決します 過払い金の回収ならこちら
[PR] | ホスピス家事代行松戸高円寺亀戸六本木中国SEO対策消費者金融車 買取テンプレート沖縄旅行免許合宿二輪引越しプレゼントゴルフ会員権留学レーシックマッサージFX投資信託くりっく365アフィリエイトFXホームページ制作デイトレードハワイ旅行タイバンコクハワイ レンタカーベスト ハワイ ホテル レーツバリ島Hawaii hotelsHawaii Activitiesbhhrハワイホテルテキスト広告
【運営会社「パラダイムシフト」サービス】 ハワイ現地オプショナルツアーリラックマ) - ビジネスクラス航空券 - 格安航空券(1) - 格安航空券(2) - 海外ホテル - 韓国旅行 - タイムシェア - ホテル 予約
無料ホームページ - 携帯ホームページ - 無料ホームページ作成 - レンタルサーバー - ブログ - ヴィラ - ハワイ コンドミニアム - バリ島 ホテル - プーケット ホテル - 海外旅行 - 格安国際電話 - レップチェッカー - ホノルルマラソン - サイトパトロール - 誹謗中傷 - 学校裏サイト監視 - デルタ航空 マイレージ