達磨山

(静岡県:981m)

2003,2,9

 

  冬は日も短いし、雪の積もっている山は経験上無理が出来ないので、今回は昨年11月に登った猫越岳の続きとも言える伊豆山稜線歩道をまた歩く。何しろできれば楽をして登りたいというのが人情でその意味ではこの達磨山ルートは登山、下山どちらを選んでも一応峠まではバスで行くことができるのでまさに私向きのルートではあった。

そこで何が起こったのは以下の通りである。昨年の反省が生かされているのか!?

地図を忘れた…。いきなり赤字である。今日はどんな感じかな、と三島から伊豆箱根駿豆線のアクセスに成功し、ホッとしたところでザックの中の地図を探したが、冒頭の文である。凝りもせずまた伊豆半島が全部載っている奴なのだが、それさえも忘れたとなると…。
いやいや伊豆山稜線歩道なら北に向かって歩けばOK、舐めてかかったわけではないが、手にある行程表のコースタイムだけが頼りとばかり、じっと手を見る…。

とても情けない部類のスタートであった。写真は修善寺バスターミナルに止まっていた土肥行きのバス、西伊豆方面のバスはちょっと見、こんな新しいタイプのバスである。窓が大きくて乗り心地もよかった。乗車時間は約40分、大曲茶屋というところで下車した。

大曲茶屋から素直に国道を登って行けば船原峠に着く。ところが私はその国道からすっと山に延びている林道のような道にすぐ入った。国道は大きくカーブを描いているし、そのショートカットの歩道だと最初は思った。すぐにその道は国道を潜ってそのまま延びていた。国道に上がる階段もないのでそのうち交差する時が来るだろうと、ずんずん進む私。ゴミが散乱する林道をしばらく行くと小さな堰堤の上の流れを渡った。そして再び林道に入ったが、「おかしいな」という感じの枝打ちの様子、私の進路を妨げるように枝が置かれているように見えた。しかし、右手に道路が迫っていたので無視無視とばかりその合流点に達して、さてどうするか、と周りを見ても案内板らしきものは無し、左右を見ると左はすぐにトンネル、そして右には料金所らしき設備が見えた。ここで初めて気づいた…。

また、道を間違えた。

ここがある意味では峠なのでトンネルを潜ったら土肥行き(大体が有料道路のトンネルを歩くこと自体が暴挙である…)とは素人目にも判断できたので、「戻る!」と大曲茶屋まですっ飛ばして10分で戻った。これで25分のロス、何でこうなってしまうのだろう…。これは伊豆半島全体の地図でも持っていれば対処できたことだろう。後で素直に国道を歩いてわかったことは私の「合流」した道路はこの国道のバイパスであった。それでもあの時、右に料金所が見えてなかったら、良くてトンネルに進入して土肥へ下山、最悪のパターンでは稜線に上がろうと訳のわからないところから登り始めていたかもしれない…。再スタートの時にはその時の冴えない天気同様、かなり凹んでいたのだが…(このごろこんなのばっかり)ロスした時間を何とかしたかったので船原峠までの舗装路を飛ばしていく。

8時10分、大曲茶屋再スタート、標高570メートル、船原峠は8時35分到着だった。

申し遅れたが、写真は船原峠から土肥駐車場(西伊豆スカイライン)に向かっている途中に撮った西天城方面の景色。

船原峠から伊豆山稜線歩道の標識に従って細い山道を入るが、少し行くと道路と合流した。それは西伊豆スカイライン(有料道路)だった。おまけに料金所は至近である。まるで関所破りをした感じがしないでもないが、そこからはこの有料道路を歩けという…。何とも妙な登山道である。

土肥駐車場、標高800m、9時25分通過。ネット天気予報の通り晴れてきた。富士山の姿も見えてきた。

9時35分、ちょっと急な山道を登ってまたスカイラインと合流したところが伽藍山というところだった。地図では立派に▲のマークがあるのだが、実際は冴えない場所であった。

10時ちょうどに古稀山、標高870mを通過、小さいアップダウンを繰り返しながらも確実に登っている。ただ、この日の山道は前日の雨降りの後だったためか非常にぬかるんでいた。登りはまだ踏ん張れるが下りは滑ることこの上ない。そんなこんなで写真の場所、古稀山を降りて目指す達磨山が見えてきたところである。

4枚目にしてもう頂上の写真である。コンパクトカメラに入っていたフイルムが中途半端な枚数だったのでケチって使っているのである。いつもよりは要所(?)を押さえた写真になっているのではないだろうか(??)。

それはともかく、10時20分に達磨山頂上到着。
頂上付近の上空は快晴。眼下の西伊豆地方は雲海で見えないという感じだった。展望はとても良かった。静岡の方はよく見えているのに、この伊豆地方の天候はかくの如しである。やはり天城やこの山稜線は伊豆独特の天候を作り出しているような気がしてならなかった。富士山も素晴らしかったので、40分ほど大休止をして写真などを撮っていた。

その間にも、およそ登山者スタイルとは思えない格好でこの頂上を訪れる人がぼちぼちいた。直下の駐車場から10分も登れば頂上なのである。実にお手軽な展望台ではないか…。まあ興ざめしない程度のギャラリーだったから40分もいられたということだ。

達磨山頂上からの展望3連発

富士山。宝永火口がよく見えます。

眼下の雲海と白い南アルプス。

遠くに伊豆最高峰、万三郎岳。

達磨山を11時ちょうどに出発。もうここより高い場所はないと、気楽に歩き始めたが、小達磨山、890mまではまた少々の登りがきつかった。ここは11時20分に通過。達磨山からはただただ一気に沼津まで下るのかと思ったら、まだ稜線は続いている。ちょっとした山も先に見られる。

まったく、案内図では自分がどこにいるのかしか見当がつかない…。地図を忘れるとはサイテーだと反省する。

戸田峠。ここはバスが通る。11時40分だった。伊豆山稜線歩道とは実は(と言うか私が知らなかっただけなのだが…)ここから修善寺虹の郷までのコースを言う。私はこの先、沼津市の木負まで行くつもりなので虹の郷(ちょっとしたテーマパーク)には用はない。よって山稜線歩道とはここで決別した。

まあ、バスに乗ってどっちかに降りても良かったのだが、まだ陽は高い。せめてこの先の金冠山の頂上くらいには立とうと思って出発した

11時50分。金冠山、標高816mに到着。戸田峠から急な山道をグッと登ったら着いた、という感じの山だった。展望は写真の通り良い。ここからは眼下に沼津の湾が見える。ここに来て自分の行こうとしている場所を確認することができた。

某かのハイキングツアーなのかこの頂上をその一団が占拠していた。私もこんな写真を撮った後はさっさと昼食(カロリーメイトのみ(泣))をとって、下山モードへ気持ちを切り替えて、12時ちょうどに出発した。

金冠山頂上からは沼津市民の森尾根コースという道を一気に下る。最初は開けた笹原のような明るい道なのだが、すぐに樹林の中に入り、あとはひたすら下る。前述の通り道はぬかるんでいて、重心の移動を間違えると叫び声を上げることになる。道はほとんど土なので足には優しいがとにかく滑る。尻餅寸前に2度ほどなってひやっとしたが、乾徳山のような立ち木激突寸前のような目には遭わなかった。

ここは市民の森、堂山展望台というところ。何ていうことはない場所だがご覧のように海と富士山はよく見えた。ただ、この日の午後は霞んできてしまい写真を撮るという感じにはならなくなっていたので、機材は完全にしまいこんだ。
コンパクトカメラのフイルムもこれでおしまいになったのでまあキリは良かった。

しかし、山行記はもう少し続く。この展望台から少し下ったところに、沼津市の天然記念物と称する「大杉」という大樹があったのだが、これがなかなかの迫力だった。天城の太郎杉はその形の美しさと大きさに圧倒されたが、この大杉もなかなかどうしてその樹形が老木に相応しく迫力という点では負けていない。リバーサルではいろいろな角度で撮ってみたが、この手の被写体の魅力を引き出せたことはついぞないことなので、またどうせ迫力に負けているのだろうとは思う。ここに載せる写真がないのが残念でならない。

これで今回は最後にしよう。ひたすら杉の植林帯を下山し、開けたところが今度はみかん畑だった。河内地区禅長寺は13時25分通過、ここからが結構海まで遠く、木負農協に着いたのが13時50分だった。天気も良かったせいか、この辺の集落はとてものどかに見えた。自分の感じる伊豆らしいのどかさがこの辺の集落にはあった。そんな光景を撮り歩きながら、標高0mの海に到着。カロリーメイトだけではガス欠寸前だったので、近くのスーパーで弁当を買って海を眺めながら食べた。これはこれで実に贅沢な昼食時間だった。

あとは、近辺の写真を小1時間撮ったりして、バスの人となった。まあ、今回も最初の地図無し、道間違えに反省は集約されるが、2003年の登り初めがこれでは大変先が思いやられる…。次回こそはしっかり注意して登ろうと考える次第である。

伊豆山稜線歩道 達磨山 

これでおしまいです。

 

 

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