三浦プロジェクト
MIURA WALKING IN G.W.
2000,MAY
![]()
1日目。
まず向かったのが三浦半島南端の城ヶ島。本土からバスで城ヶ島大橋で渡ることのできる神奈川県の「島」である。
写真(三崎港:城ヶ島大橋を徒歩で渡っている時に撮ったもの)のようにここはマグロ漁船の基地なので、土産や食堂などはマグロモノが多い。私は神奈川県民であるが、この辺を知っているか?と聞かれれば、その回答はかなり怪しいものなので県外をうろうろしているわりには神奈川のことなど結構知らなかったりするのである。
城ヶ島は、記憶にある限りでは2回目の訪問である。
コースとしては、城ヶ島灯台を見て、反時計回りにグルッと一周した感じであった。格別なこともなかったが、5月にふさわしい陽気で、実に気分良く撮影行のスタートをきることが出来た。
城ヶ島大橋は有料道路であるが、徒歩で行く分には無料なので帰りはちょっとしたスリルを味わいながら渡ってみた。風が強く望遠レンズでの撮影は苦労したが、眼下の海の色は深い青色でとても美しかった。
![]()
三崎からバスに乗って剣崎へ。バスは岬の台地をのんびりと走る。特産のスイカの苗床やこれから実をつけんとするものが広大な畑の中に見られる。改めて三浦スイカの力の入れように目を見張る。
剣崎灯台はバス停から20分くらい歩いたところにある。「観光地」というより「名所」という雰囲気の場所で、入れ替わり人は来るが前者のような喧騒はない。昼食をとるのに好都合な場所と判断しおにぎりと夏みかんなどむいて食べていた。この灯台に至る道もなかなか風情があって、「岬を目指している」という感じのする道だった。
南には太平洋が開け、東には長大な房総半島の姿が見えていた。
![]()
城ヶ島へ行く時は、京急の終点「三崎口」からバスを利用したが、剣崎からはその一駅前の「三浦海岸」へ抜けて、観音崎を目指すことにした。三浦半島の1日目は「岬巡り」に位置付けられていたと言ってもいい。
京急本線を堀之内まで戻り、浦賀線に乗り換えて終点浦賀へ。
写真は、たまたま「浦賀祭り」なるものをやっていたので寄った時に撮ったもの。こういうイベントものはそれを目指していくことは私の場合滅多にないが、「たまたま」であれば、「ラッキー」とばかりスナップ写真を撮りまくる。
ふだん入り込めないような巨大なドックヤードや自衛艦などを見て、「軍港(ではないが)」の街という雰囲気が浦賀はぴったりすると思った。
イベント会場では、長崎のハウステンボスから「咸臨丸」も動員され、「開国」もののパレードもあったりと祭りに花を添えていた。
ここから観音崎までは小一時間と少し歩いたが、その途中の街並みや海岸線も観光地離れした素朴な感じがして飽きることはなかった。
![]()
写真は観音崎灯台。目の前には浦賀水道が見え、東京湾を行き交ういろいろな船を見ることができる。ここでは撮影抜きに大休止。そういう光景をぼんやりと眺めていた。
その後はバスと京急で横須賀中央まで戻り、三笠公園でまた休んだ後、市街地を散策した。ここにはアメリカ海軍の基地があり、以前そこを公開したイベントに私も乗っかってゲートの中に入ったことがある。
そんなことを思い出しながらヨコスカの夜景を撮っていた。
![]()
2日目。
横須賀では中央駅の最寄のサウナに泊まった。私の場合、中堅都市以上でサウナがあればほとんど迷わずに利用する。やはり「安さ」は魅力だ。泊まらないに越したことはない、と常々思ってもいるのだが、結局何かしら屋根のついたところで眠っている。次の日の行動を考えても夜中に徘徊するのは得策ではない。
ところで、この夜はどのテレビをつけても中国地方のバスジャックのニュースで持ちきりだった。私はサウナのカプセルホテル(サウナのみより1000円高い)にゴロゴロしていたのだが、思いの外空調の調子が合わずに不眠状態だった。そういう経緯もあって夜通しテレビを見ていた(つけっぱなし)。
疲れで時々うつらうつらしていたが、起きるたびにテレビを見ても事件の進展はなく、「これは長期戦かな」と3時ごろに寝てしまった。
「さあ、出発」と起きぬけにテレビを見やると「事件解決」。肝心な突入シーンを見逃していた。
写真は2日目のスタートとなった、油壺。ほんとうに油がひいてあるような静かな湾である。この日の目的は「歩き通す」以外の何物でもなかった。寝不足の影響がどれだけ出るか心配だったが、結果的には鎌倉までだいたい30kmを完歩することができた。
歩いたのは、三浦半島西岸でほぼ海岸線を歩いていた。
![]()
この日は天気が良く、機材を持っての移動はそれなりにきつかった。天気が悪くなれば最寄の交通機関を利用してすぐさま撤退しても何の悔いも残らないような計画だったが、晴れている以上は意地でも歩いてやろうと考えていた。
鎌倉までのコースで印象に残ったところをいくつか挙げれば、@水鳥や水棲生物のサンクチュアリでもある小網代湾、A写真に写っている荒崎、B広大な武山の自衛隊駐屯地、Cのんびりした雰囲気の佐島、D鳶が群れる午後の立石、E住んでいる世界の違う葉山マリーナ、Fマリンスポーツで賑わう逗子海岸、そしてやっとたどり着いた逗子マリーナから見た夕陽だった。大体歩いていた時間は10時間強にも及ぶものでやはりこれは疲れた。しかし、自分ながら面白い体験をしたと思っている。
![]()
写真は、佐島、立石を抜けたところで国道から見た長者が崎。この西岸コースは油壺から荒崎までは海岸沿いの遊歩道を歩けるのだが、武山からは国道や県道を歩くことが多くなる。よって私のように機材を担いで歩いている人間は車上の人から見ればまさに奇特な人種であることは間違いない。そういう視線にも耐えられなければこのコースを歩き通すことはできない(笑)。
しかし、疲れさえ厭わなければ(普通は厭うが・・・)、この国道を走っている車というのが午後からは大渋滞でほとんど動かなくなるのである。万が一利用しようと思っていたバスなども全く時刻通り動いていないだろうということは明白でバス停の3、4区間私がぶっちぎってしまうような時もあった。バスに乗っていた人は「またこいつに抜かれた・・・」などと思っていたかもしれない。そんな状態なので鉄道の駅まで行かなければどうしようもない、という気持ちで午後は歩いているところがあった。
最後に残念だったのが、逗子マリーナで撮ろうと思っていた夕日だが、その向きの季節ではなく、太陽は無粋な住宅街の向こうに沈んでしまった。そんなところは行き当たりばったりの旅行なので、実に私の性格を色濃く反映したものだと思っている。
![]()
三浦ウォーキング おしまい
|
|||
|
|