宇宙次元に生きるすべての生命体が、その生を終えた時に必ず導かれる領域ー
それが天国です。
「エレア」の名を持つこの世界(注:事実は少々異なりますが、作中ではこの名を使っています)には、小さな白い翼を持つ人々が暮しています。
その中に「輝く歌声の乙女」の異名を持つ娘セレアナージュが暮していました。
屋敷の文書庫でひとつの書物を発見した乙女は、遠い昔に起きた戦いの最中に、彼女らの言葉で「ディリニュス」と呼ぶ敵に捕らえられたままになっている父ファーンナールのことを思い出します。
父親の実の兄であり、現在のエレアの王でもあるセルジュアルの言葉が真実であるならば、ファーンナールは生きて故郷の光を見ることが叶う筈なのです…
ここでは、「不死の民」という自分達の種族的な特性に、父と自分の希望のすべてを賭けて、輝きに満ちた天国を抜け出した歌声自慢の娘セレアナージュの記録をまとめました。
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