平安時代を舞台にした作品は20世紀末から21世紀にかけて増えていると思います。
この作品もそのなかのひとつとなるわけですが、この作品は源平合戦やホラーものという形ではなく、平穏な貴族たちを現代風に描写した形の作品となっています(エピソードによっては人外キャラも出ておりますが)。
物語の女主人公沙桐は恋に破れて一旦は自害して果てるのですが、自害は罪。このため、沙桐はそれから300年の間あの世の入り口に留まることになります。
そして300年目のある日、まだ寿命が尽きていないのに死を選ぼうとしていた楸をこの世に送り返すのですが、それがふたりにとっては恋の出会いとなったのです。
物語の本編は一度は死んだはずなのに、もう一度…しかも楸と同じ時代に生き返ることになった沙桐が持ち前の前向きな性格と努力で楸との間にある恋の障害を乗り越えて行く―という流れです。
作品は当時の考証などをわりあいしっかりと調べつつも、現代的にアレンジした方がノリ的にも読者に馴染みやすいと思われたらしい部分には現代的なアレンジや表現などもふんだんに入っているので、ポシティブで身近な恋愛モノがお好みの方には馴染みやすいかもしれません。
余談ですが、平安時代では「蝶」のことは「てふ」って言ってたんですね★
「きらきら馨る」の世界へ―
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