マジシャンの父とふたりで暮らしていた森村美言はある日突然に父を失い、天原華聖のもとに身を寄せることになります。
美言が見ず知らずも同然だと思っていた華聖は、実は彼女が幼い頃は同じ屋敷でともに暮らしていた少年でした…
英国の、不思議な能力(ちから)を持つウェンスタイン家で、いずれは一族の長となる運命を持って生まれた美言には8歳以前の記憶は失われていたのです。
彼女が8歳だった頃の降誕祭の夜に美言が住んでいた屋敷で火事があり、華聖と美言だけが助かったのですが、そのときに華聖は美言の心を守ろうとして彼女の英国での封じ、彼女の父の祖国である日本へと送り出したのです。
その間の八年間、少年だった彼が一族の当主として少年の身でウェンスタインの家を支えていたのでした…
華聖と離れていた8年間の重さを次第に自覚するようになった美言は、本当に華聖の魂に寄り添うことを望むようになります。
物語全体の流れは「長としての美言の成長」よりもどちらかというと「どこかが凍りついてしまった恋人の心を溶かそうと願う娘としての美言の物語」に重点を置いています。
それとも「罪と許し」がテーマとなっているのでしょうか…?
作中に出ている「紫の瞳の予言」の秘密については、ここを見るまでは多分多くの方が違う真相を予測していることと思います。
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