「虹をすべってやってきたナニー」というオープニングで、メアリーポピンズの物語を連想してしまう方も多いと思います。
実際に物語自体もそうした展開をみせていくことになるのですが、もしかすると「チェリー」の方がメルヘン的な要素が強いかもしれませんね。
舞台は19世紀のイギリス。
ナニー(乳母)になりたてのチェリーは、マクレガー家で初仕事をすることになります。
「ナーサリールームの子供たちの世話をする」だけでなく、「子供たちに夢を与える」役目も持つチェリーは、時々童話のような魔法を使って子供たちとふれあいます。
物語は、虹をすべってマクレガー家に来たチェリーが子供たちと接し、そして初めての仕事を終えて新しい家に向かうところまでが連作形式で綴られています。
設定的にはもとなおこさんの「レディー・ヴィクトリアン」よりも子供たちの世界に的を絞ったような形になっているので、恋愛要素などはかなり薄い作品になっていますが、「ヴィクトリアン」的な世界や、岡野史佳さんの「ハッピー・トーク」のようなかんじの物語に興味のある方は、もしかするとこの作品もお気に召すかもしれません。
このあたりは時代設定もちょっと似ていますので…★
同時収録されている作品は、エプロンドレス姿の自動人形の物語です。
―というと「生命のないはずの人形が、恋を得て人間の心を持つ物語?」と思われがちなのですが、この物語はそうじゃないんですね〜。
コスチューム的な視点からすると、エプロンドレスがお好きな方はかなりシアにハマるのではないでしょうか?
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