着付けのうえでの必須アイテム

 

 ドレスの中にはこんなのを着ています。このページに書いててあるものは、このお城の「衣装室」にある衣装を再現する際には欠かせないものです。

 ただし、ここに書くものは正式な洋裁の方法に則って作るものではないので、ドレスラインをより美しく出したい方は、ちゃんとした洋裁のやり方でお作りになるか、手芸店やドレスの専門店などでドレス用のファンデーションをお求めになることをオススメします。
 でも、手芸店で完成品を買ったならば、衣装用のドレス用に使う場合は、下手すると「ドレス本体よりもファンデーションの方が高価!」という事態にもなりかねませんので、その点を御注意くださいませ。

 製作用の布は、ファンデーション本体はコットン系などの白ものを使用すると、重ね着が必要な衣装で、裾の部分に白いスカートを見せるタイプのものを使う際にも便利です。

 パニエは表にハードチュールを使用します。
 裏地には、スカートに使うような裏地を使ってね。
 裏地は、布のすべりをよくする為にも必要ですが、特に、ウェスト部分をゴムでぱっぱと作っちゃう娘は、こうした生地でゴム通しの部分をきちんと被せておかなかったら、上にドレス本体を着て身動きした時に、ウェストにハードチュールの固い部分が擦れて、ひどい目に遭うことになってしまうのです(←経験者、語る)。

 注意!

 

ここに注意! 「寸法」の項目に書いてあるものはできあがりのものを示しています。
 だから、実際に裁断をされる際は、縫い代や折り返しのぶんも考慮にいれてくださいね!
 当城の衣装室に保管してあるドレスの殆どは、
「この部屋のファンデーションをあらかじめ着ている」―という前提になっています。
 だから、ちょっと面倒かもしれないけど、
まずここに書いてあるものを作ってから「現在ある収蔵品各種」の製作に
入らないと、「いざ着付け!」となった段にちょっと困ったことになっちゃいますよ〜!

 

ファンデーション   パニエ

ファンデーション

裁断図

前身頃

右側になります。斜めの方を脇縫いにしてね  中央です  左側になります。斜めの方を脇縫いに持っていってね   生地:コットン系統の白い布

寸法:長さ  …身長−20cmくらい
   上部の幅…実測寸法の半分+10cmを
          3等分します。
   裾幅   …なるだけ広くとってね

 脇あきの形になるので、脇縫いをする時は、
上端から10〜15cmのところは
後身頃と合わせちゃ駄目よ!

 中央部分を縫う時は袋縫いなどの方法を
使っても支障はないけれど、
脇の部分は縫ってから縫い代をわって
始末します(脇あきになる関係でこうなります)。

 脇縫い部分の、
身頃が前後にわかれるところは
補強の留めをしておく方が長持ちしますよ

  

          

後身頃

        生地:コットン系統の白い布

寸法:長さ  …前身頃と同じ
   上端の幅…実測寸法の半分を
          3等分します
   裾幅   …なるだけ広くとってね

 縫い方は、前身ごろとそう変わりません。

 脇の上部は、着付けをする時には
後身頃の上端が前身ごろに被さる形で
留めるようにしてくださいね。

 

  ここでいう「上端の実測寸法」というのは、胸の上部(脇の下くらいを通るラインですね)を一周した長さを示しています(だから「寸法」のところには「実測の半分」という表現をしているのです)。
   ゆえに、最初から前後を分けて実測していらっしゃる方はそれをさらに半分にする必要はありません。

  縫い代幅は始末が必要な箇所では、ロックミシンなどの助けを借りない場合は、2〜3cmくらいをみておいてくださいね。裾縫い代は…和服縫製の感覚でいくと1.5cmくらいを三つ折にしてしまうのですが、通常は2cmくらいをみておくとよいでしょう。

  衿をつける時に、衿と一緒に、通常は内側に隠れるような形でスペアスリーヴ用の固定用のスナップ受けを縫いこんでおくと、スペアスリーヴを使う際には大いに助かります。

  身頃の上端のカーヴは、裾が円形になる為にこうやってカットするのです。
   大体の目安として、前後とも側面になっている布は、中央側が脇側よりも2〜3cm低くなる―という形になると考えていただくとよろしいでしょうか。
   「上端」ときまった2点を曲線で結びます。
   長さを測る時は、上端に決めた点から、あなたの身長ー20cmくらい+縫い代分をとって、裾になる部分を曲線で結んでくださいね。
   前後とも、中央部分になっている布は、布の真中で2〜3cm、両側面より低くなります。
   その3点を曲線で結んでください。
   裾位置の決め方は側面部と同じです。     

  

後衿です

前衿です。後よりも若干長くなっています   

生地:コットン系統の白い布

寸法:長さ…前後とも、身頃の上端寸法に準じます
    幅 …2cm前後

 

  実際に裁断する時は、幅は表のできあがり幅(2cm前後)+裏のできあがり幅(2cm前後)+縫い代(裏表あわせて4cm以内)で裁ってください。

  つけ方は、バイヤステープを使って布端を始末する時の要領でできます。

  前後とも、端の部分には、開閉用のスナップやかぎホックをつけます。

  衿幅はできあがりのものを書いています。だから、実際に裁つ時はこれに裏の折り返しぶんと縫代ぶんを加えるのを忘れないでね。

 

 

パニエ

 これは、「ドレスのスカートに華やかなボリュームを与える」というファッション上の理由からは勿論、「長いスカートの裾さばきを少しでもよくする」という現実的な事情からも、ロングドレスを着る際には絶対に欠かせないアイテムです。
 パニエが本格的に台頭してくるのは、やはりドレスが華やいできた中世以降になるのですが、コレの御先祖様の誕生は、地域によっては「古代」と呼ばれる時代だったんです…

裁断図

上段の布です

中段の布です

下段の布です   

地:表…ハードチュール
    裏…市販の裏地でOK

できあがり寸法:丈…腰から床までの実測寸法−4〜6cm
          幅…上段→布幅いっぱい
             中段→上段×2
             下段→上段×3〜4

 上端は、ゴムを使ってもベルトを使っても支障はありませんが、
ベルトを使って仕立てた方が、上に着るドレスに影響が
出にくくなります。

 

   裏地は、直線で裁ったものを円筒型にして、それぞれの布端を始末したものでも充分イケますが、裾幅をきちんと確保しておかないと、実際に着たときに身動きがとれなくなってしまいます。だから、「たかが裏地」といっても、布は気前よく使ってくださいね。

   ベルトを作る場合は、裏と表の上端を同じ長さの縫い代で揃えても支障は出ないけれど、ゴムを使ってウェスト部分を作る場合は、裏地の縫い代は表のハードチュールよりも長くなります。裏地のやわらかい生地で上端のハードチュールを包んでしまうようにしてゴム通しを作らないと、上にドレスを着たときにちょっと困った自体を招いてしまうからなんです。

  上段、中段、下段の布の縫い付け方は、それぞれ、中段の布の上端にギャザーをよせながら上段の布の下端に縫いつけ、下段の布の上端にギャザーをよせながら中段の布の下端に縫いつける―という形をとります。
   お手持ちのハードチュールに余裕のある方は、完全な形の3弾切り替え形式のスカートの状態にした方が、ドレスのスカートのボリュームを綺麗に演出できるでしょう。
   その場合は、下段のハードチュールは腰から床までの実測寸法−4〜6cm、中段のものは下段の3分の2、上段は下段のものの3分の1の長さをとります。
   幅のとりかたは上図と同様です。

 

 

あると便利なアイテム
舞台衣装系統   衣装室
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