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武道館初日、ウロコの席はかなり上手寄りの最前列であった。そして真横にコギャルさん二人連れ。見た目で人を判断してはいけないと思いつつも、少し怖い。物販で購入したノリさんデザインのバンダナもすぐ取り出せるようにスタンバイし、公演が始まるのを待つ……
そして7:05pm 武道館いっぱいに鳴り響くブザー音。明滅する照明。スクリーンには日本地図。横浜から東京へ。わたしのほぼ真ん前にあるスピーカーから、大音量で
"WARNING!" の声が鳴り響く。今年もあの男たちが帰ってきたのだ。
1曲目は予告通り「Heaven's
Rule」。黒のTシャツの上に、豹柄の長いベストを重ねた衣裳。彼らがあまりに近すぎて、何がなんだかわからなくなる。しかも… 「平山さんどうしちゃったの!?」 わたしは心の中で叫んだ。平山さんが裸眼なのだ。ヴェルファーレのときのようにメガネが合わなくて外してしまったのだろうか? でもまさか一曲目から!?
「武道館SP」をごらんになった方ならおわかりだと思うが、言うまでもなくこれは演出である。黒のサングラスをつけて登場し、それを外してイントロの間じゅう会場を睥睨する。 だがわたしは、のっけから平山さんを見失い、サングラスを外すという肝心の場面を見落としてしまったのである。
久しぶりの生野猿。生歌。生ダンス。 我らが教祖さま・平山さんの麗しくも美しい歌声に酔いしれながら、わたしは不謹慎にもつぶやいていた。「かわいい…」 開いているのか閉じているのか判然としないくらい細い目、眠たげな一重… そんな目で「おら〜テメら〜」ってかんじで睨みつけられても、こっちはすくみ上がるどころか「小動物みたいでかわいい♪」とうっとりしてしまう。
一方他のメンバーといえば、ホッシーの睨みはさすがに年季ものだし、ジェリーはジェリーで堂にいった目つき。カンちゃんは顔が可愛いだけに中学生のヤンキーのよう。成井さん、睨んでてもおっとりしてるのはボンボンの血のなせる技か。なかでも石橋御大将の睨みは、凄みのなかにも華があってさすがはハリウッドスターというかんじであった。
「Heaven's Rule」といえば、番組でも告知していた"Do it! Do it,
Baby!"が一つの山場である。野猿と鏡写しに踊るのか、それとも見た通りに真似するのかでうちの掲示板でも議論を呼んだあの振りつけ… わたしはどっちにも対応できるよう、練習しておいたが、なんとなく見た通りに踊ってしまった。両脇の人と手がぶつからなかかったから、彼女たちもわたしと同じように踊っていたのだろう。だが、なにぶん最前列だったので後ろの人たちがどう踊っていたかは知らない。
二曲目は「Love is
Ghost」 イントロとともに、さっきまでめっちゃキザに会場を睨みつけていた人たちがゾンビになった。墓場から目覚めた死者の如く、のそのそと身体を動かしたあと、関節を固めてギシギシと踊る。まさにゾンビ踊り。やはり黄金の第2列のダンスはすばらしい。平山さんの動きはどことなく生っぽくて、ふにふにしててよかった。結局「ふにふに」という擬態語を使ってしか平山さんを形容できない、自分の貧困なボキャブラリーが情けないが…
さっきまでは「ケダモノの皮」という風情だったベストが、今度は「死体の身に纏わりついた襤褸」のように見える。なんと巧妙なデザイン。ひとしきり感動する。間奏のダンスが特に死体めいていておもしろかった。
つづいてなしくずしに「Selfish」 なんでか知らんが、大原くんがうすら笑っている、怖い。 例によって例のごとく口パクだが、ダンスは着実に進歩していた。まず、ラップ部分でのダンサーチームの動き。もともと上手い黄金の第2列はもちろん、それ以外のメンバーのダンスもカッコイイ。もちろん、平山さんのパフォーマンスも麗しかった。ひそめた眉間が悩ましげである。 そして「Get
over
here!」…指ぴろぴろではなく、両腕で会場を差し招く。思わずついていきそうになるわたし…そのまま怒涛の間奏へ。わたしの席からは、ノリさんチームの踊り以外はあまり見えなかったが、昨年の「まつり」よりもキレが増していたのは十分に感じ取れた。
さすがはシングル曲。前二曲で盛り上がっていた会場をさらに沸かせる。あっという間に最後の決めポーズへ…。音楽に合わせて固まる野猿… 固まっている。固まったままである。次第にメンバーの腕や脚がぷるぷると震えてくる。ちょっと辛そうな平山さんの八の字眉…この人の場合、例えや誇張ではなく本当に眉毛が八の字を描く。
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