キス釣り入門初級編
■はじめに
ここでは、はじめてキスの投げ釣りに、挑戦される人のための「入門編」として話します。

■キスとは
おもにキス科のものをいい、日本にはシロギス、ホシギス、アオギス、モトギスの4種類があります。ただ単に、キスと言うとシロギスをさします。

シロギス:北海道南部から九州までの海岸に生息。(北海道南部から東北の北部の太平洋側は見かけない)最大36cmまで成長。小さいキスをピンギス26cm以上を肘タタキとか、30cm以上を尺キス、ジャンボキスとか愛称で呼ぶ。刺し身、フライ、天ぷらで美味しい。

■キス投げ釣り入門
1.竿
投げ釣り専用の竿でなくとも、釣れますがここでは投げ竿を薦めます。初級:3.6〜4.2mの長さで錘負荷(どれぐらいの錘が適しているか)が20号〜30号の投げ竿で振出し竿が最適。標準は4m25号で、後は自分の体格と、体力で決めます。詳しくは釣り専門店で相談すると手っ取り早い。販売価格が7000円ぐらいから15000円が無難です。あまり安いと物足りなくなります。中級以上:好きに決めて下さい。遠投派はガイドの並継ぎ竿が人気、新しいところではインナータイプの物が人気。販売価格は2.5万から10万と高価です。

2.リール
投げ釣りには、大型のスピニングリールを使います。出来るだけスプール(糸を巻く部分)の大きいもの(巻く部分の長さが30mm以上)を使います。道糸の3号の糸が200mは巻けるものを選んでください。販売価格が6000円から7000円の投げ専門リールがお薦めです。リールには左手巻きと右手巻きがありますがキス釣りでは、竿を右手に持った方が疲れず扱い易いので左手でリールを巻くのが便利です。

3.道糸(ミチイト)
リールに巻く糸(道糸)の太さは、リールの大きさによって違いますが、ナイロンでは2号から3号ぐらいが適当です。新素材PE糸なら1.5号前後がいいです。どちらの場合も道糸の先に必ず力糸(チカライト)を結んで下さい。
ナイロンには道糸に初めから力糸が付いているテーパーラインがありますので、それが良いとおもいます。PE糸は価格がナイロンの7、8倍はしますが長持ちでコストパフォーマンスはPE糸の方が上ですので、御予算が許せばPE糸を2回目以降は使ってみてください。道糸の巻く量は、リールの説明書に従い少なくも多くなく巻くこと、少ないとあまり飛ばず、多いとトラブルのもとになります。

4.錘(オモリ)
錘は、固定式の海草天秤を標準に、天秤型錘を使います。錘の重さは、竿の錘負荷号数より、3〜5号程度軽いものを使います。竿の硬さと距離と潮の流れで15号から30号まで使い分けます。25号竿には20号〜23号が使いやすいです。錘と道糸を繋ぐには、スナップ付きサルカンを使います。

5.その他の道具
竿立て:砂浜では、竿やリールを直に置くと、竿とかリールに砂が付いて故障の原因になりますから、必ず杖のような竿立てを使って下さい。堤防等では三脚を使います。
クーラー:8リットル前後で充分、蓋には小さい蓋(釣ったキスを入れる口)が付いているものがお薦めです。他の釣りもするのであればもう少し大きめも良い。
タックルケース:中が細かく仕切られたBOX型がいいです。リュックに入る小型の物もあわせて購入すると、後々便利。
餌箱:木製が優れてます。プラスチック製でも良いのが出てます。

6.仕掛け
市販の投げ釣り用キス仕掛けを使うのが一番簡単。ハリの大きさは、7号から9号ぐらいが適当です。初めは、3本鈎仕掛けで充分。釣果が気になりだしたら、自作に挑戦して下さい。

7.釣り場
キスが住んでいる場所は砂地なので、底が砂の砂浜や防波堤など、磯や沖堤防は、少し慣れてからがいいです。春から夏はやや遠め、夏から秋は近めによって来る。

8.釣期
おおよそ4月中旬から11月までが釣期です。冬は特定の深場以外はあまり釣れません。

9・投げ方
はじめて、と言うことでオーバースローを説明します。右利きの人を基準に。

・持ち方は、左手で竿尻を持ち、右手の中指と薬指(又は薬指と小指)の間にリールの足をはさんで竿を握ります。あまり力を入れない。
・垂らしは、最初は1mぐらい(竿の先端から錘のサルカンまで)にして下さい。
・次ぎに右手の人差し指の第一関節の腹でミチイトをひっかけてから、リールのべール(針金の部分)を起こします。周りに注意します。
・竿の構え方は、右手はリールを上に向け頭のやや右後ろに構え、左手は投げる方向やや上に構えます。海に対して正面に向いて投げます。
・左手は肘鉄砲のように引きます。下げるのではなく引き付けます。右手はお蕎麦の出前持ちの形から、投げる方向に(嫌いな人を思い浮かべて)ストレートパンチの要領で押し出します。
・竿が頭の上を通過したあたりで、右手の人差し指の道糸をを離し、顔の正面45度ぐらいで振り止めします。慣れると自然に糸が離れる。
注:最初は仕掛けを付けないで、オモリだけで投げ方を練習して、真っ直ぐ投げられるようになったら、仕掛けと餌を付けて投げましょう。右に出る時は、離すタイミングが早い、左はやや遅い。スゴイフライは早い、ドボってライナーは遅い。また右に出る時は垂らしを短くして、左のときはやや長めにします。慣れたら、構える時に海に対して体を横にして、顔は海の正面上方45度を見て投げて下さい。

10.餌
ジャリメ、アオイソメ、大物狙いでイワイソメ、スナイソメ(東京スナメ)、などを使います。数釣りにはジャリメ(石ゴカイ)を使います。餌の付け方は、鈎一杯にさして鈎先を完全に出して、鈎先から0〜5mm程で切ります。太い餌は頭をハサミで切ると扱い易い。

11.釣り方(ここではサビキ釣り)
仕掛けを投入してから、糸ふけをリールを巻いて取り、海に対して横に構えます。竿を右手の脇に挟む用に持って(竿尻を股にはさんでもいい)、ゆっくりと竿先を手前に引きます。1.5mぐらい引いたらリールで巻きながら元のポジションまでもどしまた引っ張ります。これをサビクといいキスを誘います。その時の速さは、一般的にアリが歩く速さなどといわれていますが、ゆっくり15数えるぐらいで、1回引きます。後は少し重くなった海底の出っ張ったところ(ヨブ)に来たら手元を止めるなど変化を付けられるようになります。キスのアタリはブルブルとかプルプルとハッキリしてますから、そこで竿を止めるかさらにゆっくりさびいて追い食いを待ちます。キスは群れで泳いでいるので、一匹アタレばその後また食い付いて来ます。あまり待ってもアタリが無いようなら巻きあげます。この時もあまり早く巻くと鈎からキスは外れますので程々に。アタリが無くなったら、場所を50mぐらい横に移動します。(堤防では投げる方向や距離を変える)

12.キスの鈎の外し方
口に掛かったら少し押しぎみに引くとかえし(鈎の先内側に抜けない用に出っ張った部分)が外れて取れる。飲み込んだら左手の親指と人差し指をえらに入れると口と喉が広がるので、2、3回に分けてクックとハリスを引っ張ると抜けます。それでも駄目なら、もっと力を入れて引っ張るか、鈎外しを使う。鈎外しの要領は糸に通したら口にいれ押し込むと鈎が外れます。ハリスをピーンと張っておくといいです。慣れるとどの方法でも簡単。

13.注意
キスを釣っていると、ゴンズイやらハオコゼなど体に毒針を持った魚が釣れますからくれぐれも素手で触らないこと、2、3回は経験者と一緒に行くか、必ずメゴチバサミを買って持って行くこと。また、小さい魚が釣れたら魚種にとらわれずに、リリースしてください(生存確率は少ないですが)。但し、先の毒魚は要注意!

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