地研ニュース112号
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112号

2004年12月6日
旭川大学地域研究所運営委員会

〒079−8501
旭川永山3条23丁目
TEL(0166)48−3121(代)
FAX(0166)49−2552

http://nihongourl.nu/旭川大学地域研究所/
http://y7.net/chiken
E-mail  chiken@csc.ne.jp

平成16年度地域研究所第2回研究会

◎日  時 平成16年10月21日(金) 16:30〜18:30
◎開催場所 旭川大学 北辰会館 第一会議室
◎テ ー マ 旭川大学のサバイバルと発展の具体的方策
◎報 告 者 小黒 正夫
旭川大学教授

趣 旨
 本年3月、旭川大学地域研究所の共同研究プロジェクトの一つとして行われた大学運営モデル研究会は、10回の会議・討議を経て報告書を作成し、本キャンパスの全教職員に配布した。さらに、山内学長にはすぐに実行してほしいことがらを直接お願いした。しかし、まだ旭川大学の将来は不安がいっぱいである。
 本研究会では、報告者から具体的な提案をする。参加者からもそれぞれ具体的な方策の提案を頂き、いわばワークショップを行いたいと希望している。そして、議論を深めて幾つか具体策が確認できれば、出来ることは直ぐにでも実行に移すきっかけにしたい。(研究会案内より)


     参加者

旭川大学
学長
山内 亮史
学校法人旭川大学
専務理事
戸水 功
旭川大学教授/地域研究所長
竹中 英泰
旭川大学短期大学部
助教授
阿部 隆夫
旭川大学
教授
平山 雄三
旭川大学
教授
安田 展敏
旭川大学
教授
出羽 寛
 10項目に及ぶ小黒提案を受けて、体育系クラブ学生への教育支援、新入生全体の国語力強化、資格試験等を目指す学生への個別指導強化の仕組みづくりについて、山内学長から主に部長会を中心に進んでいる検討作業の説明がありました。
 戸水専務からはあいさつの励行等を例に、教職員学生がそれぞれ当たり前のことを徹底して励行するキャンパス環境の意義が提起されました。
 参加者間の具体的提案として、講義・ゼミのオープン化による相互研修の実施、各学科の体系的学習を効果的にするための定期試験問題の公開、Web Campus上のメーリングリストで公開討論を開始する等を確認し、会を閉じました。                                             (竹中英泰)


☆平成16年度地域研究所第3回研究会☆

<日  時> 平成16年11月11日(木)
16:30〜18:30
<開催場所> 北辰会館第一会議室
<テ ー マ> アメリカ野球審判学校 2004年クラス
(Jim Evans Academy of Professional Umpiring Class of 2004)体験記−5週間で見たその教育の秘密
旭川大学教授  安田 展敏

★目次★
@アメリカ審判学校になぜ行く 最高水準を目指す
A審判学校とは何か プロ野球審判への道
Bジム・エバンスアカデミーの5週間 徹底したチームプレイ精神の涵養
C午前の座学と午後の実戦訓練 日課の基本メニュー(さらにテスト、宿題そしてドリル)
Dアカデミースタッフ その役割分担と徹底指導体制
Eジム・エバンスの教育論 豊富な見識、体験と教育への情熱
F目的意識の高揚と達成感の充足 SACRIFICEの償いとしての交流の場
  

   参加者

旭川大学教授
竹中 英泰
旭川大学教授
小黒 正夫
旭川大学助教授 
江口 尚文
旭川大学教授
平山 雄三
旭川大学・短大事務局次長
磯山 守巨
 本年度末をもって定年退職予定の安田先生は30年間に及ぶ研究・教育について、今回、異国の地での研修(2004年1月〜2月の5週間)という事例をもって熱く語っています。 何よりもほとんどがプロ審判を目指す154名の受講生に交じって、座学と実戦訓練の日々をクリアされたことに参加者は敬意と驚嘆を交えながら討論を進めていました。
 安田先生は“力を惜しまず一所懸命を貫くことが道を拓く”と結び、併せて「アカデミー体験から旭川大学へつなぐ試案」と題する下記のペーパーを配布して後事を託されました。                        (竹中 英泰)   

アカデミー体験から旭川大へつなぐ試案:HARD WORK IS SMART WORK .
A) 履修科目の年次配列の変更:
 4分の1の学生は3年次で単位を取得済み。4年次をどう活用するか。
 1年次に経済学科(経済学、外国語、経済史)、経法学科(法学概論、外国語、経済学)の基礎科目を小クラス(30名)で履修する。主担任を決め、インタークラスを3分の1(10回)くらい行ない、単位認定は主担任が行なう。
 2年次に分配ドラフト(クラス分け)と所定の履修科目群を決める。
 3年次は同じクラスで所定の履修科目をとる。
 4年次に外国語の残り3分の1位、文章構成法等を復習する。
B)インターセミナーと合同セミナーの実施:
 各セミナーの担当教員は年間10回位他のセミナーを担当する。
合同セミナーは以下の各種コンペをする。(1)大教室でクラス別漢字書き取りテスト、英語初級テスト、算数テスト、(2)体育大会の種目別コンペ、(3)大学祭参加コンペ、スキー遠足、大雪登山等。
C)ミーティング:
 インタークラス、インターセミナーでは2ヶ月に1回のミーティングを行ない、学生一人ひとりについて教員グループでチェックする。
D)カリキュラム:
 最低限の授業科目を厳選し、徹底して繰り返しの学習カリキュラムと時間割を組む。それは課外活動、アルバイト等の時間確保をも考慮するということ。

※ <面倒見がよい>ことの具体化
1)インタークラス、インターセミナー(&合同セミナー):
 教員みなで一人ひとりの学生を知る。学生の個性を総合的に理解する。学生の可能性の方向に道を開く。
2)組織的、制度的対応の弱さ:
 個別的努力に依存することの限界/自分の仕事の穴掘り/事務職員も同じ/大学のどこかでカバーできる組織づくり/ルーティングワークが多忙。
3)カリキュラムの作り方の無原則:
 「単年度無事」主義を排す/1日の履修時間、曜日・時間帯と履修科目の設定、教員の担当科目(経済学等)等
4)事務局の協力体制の構築・事務局空間の改造:
 学生指導等でのイニシアティブ/お役所風でない空間作り
5)教員の「FA宣言」の採用(10年、随意の科目設定):
 教員の守備範囲の拡大と意欲の創出

KOTOchan in 永山商店街

[日  時] 10月30日(土)、31日(日)
PM12:00〜18:00
[場  所] コロシアム320(永山3条20丁目)
☆★KOTOchanとは★☆
 旭川大学女子短期大学部食物栄養専攻(豊島琴恵ゼミ)の学生が過去3年にわたり出店してきたお総菜店です。4回目の今年は心機一転!旭川大学経済学部の学生(江口尚文ゼミ)が協力することになり宣伝や経営もバッチリ!
 この企画は、「永山商店街の活性化に関する研究」として地域研究所の共同研究の一つでもあります。豊島先生は「地域に根ざした食育活動に向けて」をテーマに研究を進めています。同時に、この企画に対して、今年で7年目に入った創造的地場企業育成支援研究会が、「コミュニティビジネス実験実証」のモデル事業として助成を行いました。
 また、NHK旭川放送局は準備から閉店まで1ヶ月間の取材を経て、11月10日の「ほくほくテレビ」で“商店街の活性化に向けた大学生のユニークな取り組み”とのタイトルで約10分間、放映していました。   (竹中 英泰)
旭川大学女子短期大学部
生活学科 食物栄養専攻 2年 橋本 育実
惣菜店「KOTOchan店」を終えて
 私達豊島ゼミは、愛別町での農業体験や幼稚園児対象の料理教室、地産地消のイベント「フードランド北海道」へのレシピ提供など、入学時から様々な活動を積極的に行い「食」について広く学んできました。
 今回その集大成として、生産から消費までの一連の「食」の流れを自分達の手で作り上げ、農業体験で生産した食材や、地元の生産者からの提供により「地産地消」の実践として惣菜店「KOTOchan店」を開きました。
 今年が第4回目となる「KOTOchan店」は、旭川大学経済学部で経営学を学ぶ江口ゼミの皆さんに参加して頂いたことによって、例年より規模が大きな活動となりました。夏休み明け1月半しかない短い準備期間の中、初めて江口ゼミの皆さんと顔を合わせ、予定の業務をこなしていくには大変苦労がありました。
 仕事の内容を一つひとつ挙げると書ききれませんが、地元食材にこだわりオリジナルのレシピを考え、栄養知識も盛り込んだレシピ本の作成から始まって、1週間前から仕込みの調理作業に追われ、その間に生産者の方たちの所へ直接伺い食材の生産履歴や作り手の思いについての取材させいただきました。さらに惣菜店の主旨を理解していただくために、経済学部生と一緒に商店街を一軒一軒頭を下げて回ったり、自分達の住宅街を駆けずり回るなど、市内各地域を対象に広報活動も盛んに行いました。また空き店舗を大改造して私たちらしい空間をつくるために、何度も足しげく会場づくりに通いました。
 こうしたもろもろの活動があるため、10月に入ってからはほぼ毎日夜10時位まで学校に残って作業を行うハードスケジュールではありましたが、今振り返ると、普段の講義、アルバイト、プライベートすべてをキャンセルしたとしてもまだ足りないくらい「KOTOchan店」の準備にはエネルギーを注がなければならない勢いがあったと思います。こうした苦労の甲斐があって、開店当日から閉店まで36名全員が頑張ってきた成果がカタチになった時は充実感と達成感でいっぱいでした。
 一つのことを多くの人とゼロからつくりあげることは大変なことではありますが、必ずそのときにはさらに多くの方の助けや、励まし、優しさに触れることができます。店内レイアウトに通う私たちに、近くの寿司屋の店主が連日巻き寿しを差し入れてくださいました。「いつもすみません」と頭を下げると「ただで宣伝してもらっているのだから、礼を言うのはこちらです」と温かい言葉が返ってきました。今年初めて商店街にどっぷり入り込み、しっかりと関わりを持ちながらお店づくりを成し得たような気がしました。来年の「KOTOchan店」では今年学んだことや反省・課題を生かし、さらにより良いものをつくり上げて欲しいと思います。
 改めて、活動中お世話になった生産者の皆さん、地域の方々、そしてご来店いただいた多くの皆様に心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
旭川大学女子短期大学部 助教授
豊島 琴恵
新たな挑戦!
 最初の年は3品50食で始めた惣菜店「KOTOchan」も、今年で4年目を迎え、8種類を約200食売るまでに成長しました。今年は旭川市(創造的地場企業育成支援研究会)より「コミュニティビジネス実験実証事業」として助成金が受けられることになり、これまでも毎年新たな試みを加えてきてはいますが、今年度はさらに大きな企画を盛り込みたいと計画しました。
そもそも惣菜店をはじめた目論見には、農業実習を体験させるようになった学生達に、生産物の活用を考えさせ、生産から消費・販売の一連の流れを実践的に学ばせたいという目的がありました。そして地域へ出て活動することで、地元生産物の価値を消費者に発信しているという自覚を持たせたいと考えました。そうして活動する学生たちのエネルギー、地元生産者の賛同、そしてそこに集まる人の輪によって、一時の惣菜店ではありますが、地域の活力につながれば願ったり叶ったりと思っています。しかし、これまでは販売の消費者にはそれなりに宣伝活動を行っていましたが、地元商店街に対して直接働きかけをすることはなく、商店街へ出向き「地域の活性化に貢献している」などと大きな話しをしながらも、商店街を中心として私たち惣菜店と消費者とのパイプは充分につながれてはいませんでした。
そこで以前より大学・短大それぞれの専門領域で相互補完的に協力し合えることはないかと話しをさせていただいていた江口先生に、この企画で大学生が参加できないものか要請をいたしました。これまで短大生では時間的に、能力的に取り組むことができなかった商店街と消費者を結ぶマーケティングや専門的な販売戦略に則った運営を、大学生も机上の学習に止まらず惣菜店づくりで実践できると面白いコラボレーションになるのではないかと考えたのです。
 いざ、共同作業に取りかかると、予想通りに事は進みませんでした。おそらく大学、短大それぞれの学生が釈然としない思いを抱き、互いの教員に愚痴をこぼすことも多かったと思います。理論で理詰ることが求められる大学生と、とりあえず実践できることに力を入れられてきた短大生、売り手側の彼らとつくり手側の彼女たちが衝突するのは当然のことです。相手の状況が見えないまったく違う立場の人間と、折り合いをつけながら互いに満足できる形をつくりあげる難しさと手応えを体で感じることができただけでも、大きな収穫だと思っています。
そして最も大切なのは、一つの事を成し遂げるには本当に多くの方の協力が必要であり、人の温かさに触れる場面がたくさんあるということです。結果だけにとらわれることなくプロセスを振りかえり、出会えた人、結ばれた絆に感謝することも忘れて欲しくありません。
旭川大学 助教授
江口 尚文
KOTOchan店について
 KOTOchanを短期大学部の学生と共同で運営するにあたり、わがゼミ生たちへ暗黙のうちに課したテーマが3つある。
 1つは経営理論の実際への適用である。理論って意外と使える。でも理論通りにいかなかったりもする。理論と実際の間で試行錯誤しながら、知識はより深まっていく。
 2つめはコミュニケーション力の向上である。短大生と大学生の意思疎通。80軒の商店との交渉。大変だったに違いない。だが社会で最も求められている能力なのだ。
 3つめは永山をもっと好きになることである。灯台もと暗し。へぇ永山いいじゃん。甘酸っぱい学生時代を過ごした永山。心に刻んでおくべきだろう。
 活動を終えて…。わたくし江口にとっては、かなり満足できる結果であった。旭大生、結構やるじゃない。
江口ゼミ KOTOchan店スタッフ   豊島ゼミKOTOchan店スタッフ
伊藤 亮
上村 直宏
加藤 慎吾
瘧師 拓馬
櫻庭 裕也
佐藤 恵一
辻  伸之
河口 力也



賀久 英恵
佐藤 朱美
佐藤 由希
志水 章子
中原 梢
中村 都
西中 綾
橋本 育実
松井 佳菜子
丸山 友里
森下 知佳
山崎 暁子
山田  佳那
山川  可奈
上原  万知
大久保 七美
小原  舞
釜口  瑠美
菊川  久仁子
國井  真緒
齋藤  由華
佐々木 雪絵
佐藤  茉衣
庄子  朋江
竹中 七恵
中川 由美
鉢呂 愛奈
松村 香奈子
真鍋 朋子







編集後記
 地研ニュースの作成に携わり早7ヶ月。段々と作業効率が上がり、スムーズに作成できるようになってきています。今後も充実した紙面づくりを目指していこうと思いますのでご期待下さい!       (地域研究所・自主研修生/経済学部3年 撫養 明)