地研ニュース102号
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旭川大学地域研究所の活動紹介



2002年12月19日 発行
旭川大学地域研究所運営委員会
〒079-8501 旭川市永山3条23丁目
TEL (0166)48-3121(代) FAX (0166)49-2552


「石狩川とミシシッピ河の流域自治体
 交流推進のための予備調査」
(平成14年度石狩川サミット関連事業)報告

ミシシッピ河岸(ニューオリンズ)にて

左より中根実、ノリス氏、竹中英泰

「石狩川とミシシッピ河の技術交流に関するシンポジウム」(2000年9月)を契機に、
両流域それぞれに交流事業が動き始めています。ミシシッピ流域を管理する
陸軍工兵隊は、浅田英祺『アメリカに渡った岡崎式マットレス』英訳文を出版する
一方、両流域交流の予備調査に、本研究所から竹中英泰と中根実が参加しました。
(文責 竹中 英泰)

US Army Corps of Engineers(USACE) 陸軍工兵隊ヴィクスバーグ管区訪問 ヴィクスバーグ市長訪問
画像 画像 画像
ヴィクスバーク管区での意見交換 施行管理部長デニス・O・ノリス氏
(記念の集合写真をいただいた)
L.E.レインズ市長と意見交換

日程表
2002年10月6日〜2002年10月20日

現地月日
日    程
1 10月6日
(日)
旭川(6:20)・千歳→羽田・・・成田出発(15:30)→アトランタ空港着,Spirit of
Atlanta社長 佐藤周二氏と合流。 モンゴメリー市へ移動(170km) *モンゴメリー泊
2 10月7日
(月)
6:30   ニューオーリンズへ移動(7時間)
15:00 陸軍工兵隊(USACE)・ヴィクスバーグ管区施工管理部長 デニス・O・ノリス氏
と合流、ミシシッピー河岸視察 *ニューオーリンズ泊  
3 10月8日
(火)
6:30  ミシシッピー川下流部へ移動
mat sinking unit・コンクリートマットレス敷設作業船団訪問/作業工程視察
13:30 USACE・ニューオーリンズ管区に移動、洪水対策、航路維持、環境施策等に
関するレクチャー、ならびに浚渫船(ウィーラー号)視察 *ニューオーリンズ泊
4 10月9日
(水)
6:30 ヴィクスバーグ市へ移動
11:00 ヴィクスバーグ市役所表敬訪問(L.E.レインズ市長他)
13:00 USACE・ヴィクスバーグ管区に移動。プロジェクト等のレクチャーを受けた後、
    ミシシッピ河岸へ移動して、コンクリート・マットレスの製造現場視察 *ヴィクスバーグ泊
5 10月10日
(木)
7:00 USACE・研究開発センター(ERDC)訪問
   ERDC概要のプレゼンテーション後、河川土木工学研究所等の視察
13:30 アラバマ州タスカルーサへ移動(3.5時間) *タスカルーサ泊
6 10月11日
(金)
8:00  チャタヌ-ガ市 (テネシー州)へ移動
13:00  電気バス研究所・J.フライアソン氏と合流、チャタヌ-ガ市内視察 *チャタヌ-ガ泊
7 10月12日
(土)
8:00  テネシー水族館、リバーウォーク、アウトレット・モール、チャタヌ-ガ・チューチュー等視察
  15:00 アトランタへ移動  *アトランタ(ケネソー)泊
8 10月13日
(日)
8:00 ストーン・マウンテン及びアトランタ市内視察(M.ミッチェル記念館、キング牧師生家・墓所、
   カーターセンター等)
15:00 コロンバス市(ジョージア州)へ移動 
9 10月14日
(月)
9:30 コロンバス水道局訪問 、雨水混合下水処理施設とリバーフロント再開発に関するレクチャーと視察、
C.J.アーネット副局長の説明後、B.ターナー局長と懇談
13:30 アトランタへ移動 *アトランタ泊
10 10月15日
(火)
アトランタ(ハーツフィールド空港)出発(17:30)→ニューヨーク(ラガーデイア空港)着
11 10月16日
(水)
国連にて資料<Report of the UN Conference on Human Settlements(HabitatU)>収集他
* ニューヨーク泊
12 10月17日
(木)
ニューヨーク(JFK空港)出発(17:30)→ワシントン(R.レーガン空港)着  *ワシントン泊
13 10月18日
(金)
在米日本大使館にて日米技術交流等を報告  *ワシントン泊
14 10月19/20
(土・日)
ワシントン出発(7:10)→アトランタ(10:10)(乗り継ぎ)→成田着→千歳(19:55)旭川(22:20)


mat sinking unit(岡崎式コンクリートマットレス)による
被覆護岸の施行現場視察(ニューオリンズ/ルイジアナ州)

大河ミシシッピは、小麦・大豆等の穀物はもちろん世界中の物資を運んでいる。河口から170Kmのニューオリンズやさらに上流のヴィクスバーグはその一大集散地。ミシシッピ川の管理は、洪水対策、航路維持、環境保護を三本柱としている。  ヴィクスバーグ市には、流域全体の治水プロジェクトを決める河川委員会と陸軍工兵隊ヴィクスバーグ管区がある。ヴィクスバーグ管区は、全米42管区の一つ、主に下流部のコンクリートマットレスによる護岸を手がけ、すでに1600kmに施行した。
今回、視察したmat sinking unitは、100年前、初代石狩川治水事務所長、岡崎文吉が石狩川下流で施行し、アメリカの学会誌に6度寄稿した論文(1912-26)を契機にミシシッピ川で採用されている。われわれが視察したユニットは、1946年以来改良を重ねて使用されつづけているシステム。

日本では、その後忘れ去られた岡崎式は、ミシシッピ川では、今なお日米間技術交流の成果として記録にとどめられ、川を守り続けている。  
今回の視察直前に、2年前に刊行された『アメリカに渡った岡崎式マットレス』英訳本が当地で出版されいただいた。
総勢300人強の作業員と記念撮影、作業員は10日単位で、
近くの般団で寝泊まりする。
はしけにつまれて運ばれてきた
コンクリートマットレスが、unitにつながれる(unitの裏例)
unit上で、運ばれてきたコンクリートマットレスをつなぎ合わせて、 河川から河の中心にスライドしながら降ろしていく エアコンプレッサにつながれた道具を使って
左右の鉄筋をつなぐ作業に挑戦(竹中)



ヴィクスバーグ市役所訪問(ミシシッピ州)
2002年10月9日(水)
コロンバス水道局(ジョージア州)
2002年10月14日(月)
 ノリス氏の仲介で、ヴィクスバーグ市役所を訪問、ヴィクスバーグのまちづくりは、市長のレインズ氏に加えてヤング議員とボーマン議員を含めた三人理事体制で進める一方、カジノ導入(1993年)などの重要事項は、2年毎の住民投票にかける仕組みとのこと、石狩川流域自治体との交流に強い意欲を示していました。(帰国後、11/27、田岡克介石狩市長に報告してきました。) チャタフーチ川浴いにあるコロンバスは、カウンティと合体した人口20万人弱の複合都市。チャタフーチ川の水質維持を図る州規制を受けて1995年設置された雨水処理施設は、年間を通して60回程稼動、雨水(下水)の浄化では、州内はもとより全米でも最先端を行く。
在米日本大使館(ワシントンD.C)
2002年10月18日(金)
工兵隊研究開発センター/ERDC(ヴィクスバーグ市)
2002年10月10日(木)
100年前に遡る石狩川・ミシシッピ川間の技術交流について、予め送付してあった『石狩川サミット資料集成』等の資料説明と視察報告を行った。嵯峨濃明子情報・文化センター副所長及び矢沢暁紀秘書は、外交官として大変関心を示されていた。 全米で2031人の研究者、技師が全米に4ヶ所、7つの研究所に配属されている。  ヴィクスバーグのERDCには、本部と4つの研究所があり、約700人が所属している。
チャタヌーガ市(テネシー州)
2002年10月11日(金)
国連(ニューヨーク)
2002年10月16日(水)
1970年代、工場排煙等で大気汚染 が進む一方、テネシ-川沿いの工場郡の閉鎖がつづいたチャタヌーガ市。 1984年に就任した市長のもとで、市民参加による都市再生に成功、1996年、国連で「環境と経済成長の両立に成功したマチ」として表彰を受けた。J.フライアソン氏(電気バス研究所)に市内を案内していただいた。  1992年、リオの地球サミットは、持続可能な開発を提唱、国連での環境保護関連の資料収集に際し、旭川出身の国連職員・坂本道代さんにご協力頂きました。